第2話 初めての相談者
高嶺の鶴の一声で生徒会に『雑多相談所』が設置された翌日。
師龍はSHR終了後、いつものように生徒会室に向かっていた。
道行く途中、教室から渡り廊下、階段に至るまでの掲示板には、昨日師龍たちが張ったポスターが掲げられている。
ただまあポスターと言っても名ばかりで、A4サイズのコピー紙に目立つ色で大々的に、
【新設!! 『雑多相談所』!! 誰でも何でも相談受け付けます!! 生徒会執行部】
と書かれているだけの張り紙である。ちゃちと言ったらちゃちだし、ちんけと言ったらちんけにしか見えない。
「それにしてもビックリマーク多すぎだろ……」
この文章を見ただけで誰が企画して書いたのか丸分かりだ。
道中の最後、生徒会室横の掲示板を見て師龍はやれやれと溜め息を吐く。
「お疲れー」
そうして扉を開くと、中にはすでに二つの人影があった。
「あれ? 今日は早いんだね、師龍くん!」
「この時間に来るのが普通なんです、姉様。……まあ、高階先輩は普通の人じゃないかもしれないですけれど」
笑顔で手を振る姉・高嶺と、機械的にキーボードを打ち込む妹・直美の足柄姉妹である。
「聞こえてるからな、妹。確かに俺は普通じゃないかもしれない。けど残念ながらお前も大概普通じゃないからな」
「高階先輩に言われるのは心外ですが、否定は出来ませんね」
「出来ないのかよ……」
……まあ、自分で分かってるなら訳ないんだけどさ。
さらっと悲しいことを言った直美に、師龍は何とも言えない哀愁を感じた。
「さあさ、師龍くんも早く座って! 何て言ったって今日は『雑多相談所』初日なんだから、気を引き締めていこう!」
「お、おう……」
若干ひき気味に返事をして席につく師龍。恒例の如くカバンから本を引っ張り出し、栞を頼りにパラパラと捲る。
目的のページへとたどり着いたところで、見開いたままちらと前方に目を遣った。
「……毎回思うんだが、生徒会業務のほとんどを妹に任せてて大丈夫なのか? 俺が言うのも何だけど、サボってるようなもんだぞ、俺たち」
目線の先には、今日も今日とて直美を微笑ましそうに眺める我らが生徒会長。あるいは女神様。
「うん、そうだね。サボってるようなものだよね。って言うか確実にサボってるよね、わたしたち」
「それで良いと思うのか? 足柄は」
問うと、高嶺は柔和な微笑みを湛えたまま、
「うん、良いと思うよ」
「……マジで言ってるのか?」
「だって、わたしにはわたしにしか出来ないことがあるし、なおちゃんにはなおちゃんにしか出来ないことがある。師龍くんもそうだよね。だったら、出来る人に出来ることを任せた方が良いでしょ? それに――」
そう言って直美を目を細めて眺め、
「作業に没頭するなおちゃんを見られるのが嬉しくって、ね」
「……は?」
アハハッと面映ゆい表情をする高嶺に、師龍はついマジトーンで眉根を寄せてしまう。
「そんな顔で姉様を見ないでくれませんか、高階先輩……ッ」
「あ、はい……」
ガシャリという鈍い音とともに直美から睨まれ、冷や汗を垂らす。
パソコンに隠れて表情は見えないが、明らかにわなわなと震えている。パソコンが無事かどうか祈るまでもない。
「良いんだよ、なおちゃん。師龍くんはもともと目付きが悪いんだから。睨んだように見えただけだよ」
「そうだよね?」とばかりに微笑みかけてくる高嶺に師龍は、
「フォローになってないからな、足柄」
「わ、分かりました。姉様がそうおっしゃるのでしたら、きっとそういうことなのでしょう。納得しました」
「しちゃうのかよ……」
嬉しそうに頬を染めて頷く直美を見て、変わらずの姉妹愛っぷりに呆れ果てた。
「どうしたの、師龍くん?」
「いや、この姉あってこの妹ありって訳か、ってな。理解理解」
それとなく誤魔化す師龍に、高嶺は「おぉー!」と顔を輝かせ、
「じゃあ何。師龍くんも作業してるなおちゃんの良さに気付いちゃった感じ?」
「あー、それはないな。残念ながら」
「ないのっ!? 残念ながらっ!?」
以外にも以外だったのか仰天満点で驚愕する高嶺。ガーンッていう擬音が目に見える。
しかし師龍はそんな高嶺を尻目に、おもむろに視線を移した。
「……」
その先には直美がいて、相も変わらず大量の資料に悪戦苦闘しながら、黙々とパソコン画面とキーボードに向かっている。
――まあ、良いか悪いかは別として、一生懸命さは伝わってくるよな。
自分とは正反対の一途な生真面目さに、心の中で妙に感心してしまう師龍だった。
・ ・ ・
「……来ないね」
「ああ、来ないな」
「来ないですね……」
高嶺と師龍の間で巻き起こった『直美に仕事を任せてて良いのか』論争から数十分。
生徒会室内は味気ない静けさに包まれていた。
「待ってれば来ると思ったんだけどなぁ。初日だし」
「いや、初日だからこそ来ないんだろ。誰が来るんだよ急に出来た相談所なんかに」
虚しい会話とキーボードを叩く音だけが響き渡る。
あれから師龍らは本来の生徒会業務に戻ったのだが、やはり発案者である高嶺の気になるところは『雑多相談所』の滑り出しであり、また初めの一歩目が肝心と異様なまでに心構えを整えていた。
会長席の上には厚紙で【雑多相談所相談受付】と書いた立て札を置き、生徒会室の扉には【雑多相談所はこちら】と紙を張り、また珍しく机上にはメモ帳とシャーペンを揃えてもいたのだ。
にも関わらず、それなりの時間が経っても相談者はやって来ない。いや、相談者だけならまだしも、いつもならちょくちょく訪れる委員会関係の来客や顧問の光明先生でさえも来ない。いわば風通しの悪い無風の空間と化していた。
「……ホントに来ないね」
「ああ、来るはずもないな」
「今度マイナス発言をしたらクビにしますからね高階先輩」
「お前にそんな権限ないだろ。……いや、あるのか。……あるな……」
故にお馴染みの掛け合いも、どこか物悲しい雰囲気を漂わせている。
「もう今日は来ないのかなぁ?」
「この時間に来ないってことはそういうことだろ。今学校に残ってるのは大抵部活の
連中。一般生徒はとっくに帰ってる」
「だよねー。……すぐに来ると思ったのになー」
机にぐだーと突っ伏しながら、高嶺は残念そうに溜め息を吐く。
いつも元気な高嶺がこんなにも落ち込むのはそうそうないことだ。それだけ『雑多相談所』に期待し、心踊らされていたということだろう。
「……まあ、今日始まったばかりなんだから、明日からは来るだろ、数人くらい」
「うん……だと良いなぁ……」
師龍は手元の本に目を落としながら、そんな高嶺に物珍しく憐れみを抱いていた。
再びよどんだ空気が流れ始める。
と、そのときである。
コンコンコンッと扉をノックする音が聞こえてきた。
「「「……!」」」
咄嗟に三人揃って生徒会室入り口を注視する。
「「「……ゴクリ……」」」
そうしてひょこっと顔を出したのは、お下げ髪を一本に結った大人しそうな女の子だった。
「……失礼します……。『雑多相談所』ってここであってますか……」
「……き、」
「……?」
おずおずと覗き込む少女に高嶺は目を見張り、
「――来たーっ!!」
「……ッ!?」
立ち上がって歓声を上げる高嶺に、少女はビクッと肩を震わせる。
「マジか……」
「き、来ましたね……姉様……」
師龍と直美の二人も驚きのあまり絶句している。
「え? ……え? ……あ、あの……ここじゃなかったですか……?」
不安げに青ざめる少女に高嶺は慌てて、
「あっ、ちっ、違うの。確かにここであってるよ、『雑多相談所』は。ただね、今日はもう来ないと思ってたからビックリしちゃって、ね」
「そ、そうなんですか。良かったです、間違いじゃなくて」
少女はホッと胸を撫で下ろす。それを見て高嶺は、「アハハ……」と申し訳なさそうに苦笑いを浮かべた。
「にしてもどうしてこんな時間に? 部活の途中に抜けてきたとか?」
師龍が問うと、少女は恥ずかしそうに身を捩り、
「や、いや、その……放課後の初めから生徒会室前にはいたんですけど、緊張して入れなくて……」
「えっ、ずっと外にいたの?」
「はい……」
「それは……すごいね……」
ほんのりと頬を染める少女に、師龍はそこはかとない強さを感じた。
「ま、まあ、そこのところは良いとして、早速相談を受けよう! ずっと立ちっぱなしなのもあれだからね。さ、なおちゃん、椅子を出して!」
「わっ、分かりました、姉様」
直美はしかと頷くと、てきぱきと椅子を初めとした相談を受けるに足りないものを準備していく。
そうして、ものの数十秒で相談所の用意が完了した。
「うん、よろしい! さすがなおちゃん! さすがわたしの妹!」
満面の笑みを向ける高嶺に、直美は「いえ、それほどでも……」と緩んだ表情を見せた。
「……? どうかした?」
それを呆然と見つめる少女。師龍は気が付き声をかけるが、「いえ、何でもないです」とはぐらかされてしまった。
「――じゃ、お話を聞いていきましょう! そうだね、まずは名前からお願い!」
少女が席についたのを確認して、高嶺はシャーペンをその手に握る。師龍と直美
はそれぞれ自分の席に着いた。
「えっと、名前は桃之井惟と言います。惟はりっしん辺の惟です」
「うんうん。じゃあ今日来てくれたのは?」
優しい笑みで問いかける高嶺に、少女――桃之井惟は気恥ずかしげに、
「……あの、私……ソフトボールが上手くなりたいんです……」
「……へ? ソフトボール?」
拍子抜けして声が上擦ってしまう高嶺。しかしすぐに気付いてハッとなり、誤魔化すように軽く咳払いをする。
「ンッンンっ! ……あー、うん、ソフトボールね。……どうしてソフトボールを?」
そして怪訝そうに問うと、惟は一枚のプリントをカバンから取り出した。
「これのソフトボール代表に選ばれてしまったんです、私」
その見出しには、【1年生クラス対抗スポーツ大会】の文字が。
「あー、なるほど、スポーツ大会ね!」
「懐かしいな」
高嶺の納得の声に、師龍が横から反応する。
――スポーツ大会。正式名称を『1年生クラス対抗スポーツ大会』と言い、1年生を対象にして毎年4月の下旬に開催される、源学園花室高校きっての大型イベントの一つである。企画運営は体育委員会によって行われ、その競技はバレーボール、サッカー、ソフトボール、卓球、バスケットボールと多岐にわたる。運動部の勧誘が活発に行われる、まさに秋の体育祭と並ぶ一大運動大会である。
故に、師龍と高嶺の二人は昨年すでに経験していた。
「そうだね、もう去年のことだもんね! 確かに懐かしいなー」
「……そう言えば妹も1年だろ? お前もスポーツ大会に出るのか?」
何気なく師龍が振ると、直美はピクッと肩を僅かに震わせるが努めて冷静に首を振り、
「いえ、わたしは出ません。出るはずがありません」
やけに強調する直美に高嶺は首を傾げ、
「……あっ、そうか。なおちゃん運動苦手だったもんね」
「いっ、言わないで下さい、姉様!」
可愛らしく赤面する直美に、惟はまた珍しいものを見るように目を丸くする。
「まあそんな恥ずかしがらなくても良いだろ? 短所なんて誰しもが持ってるんだ。斯く云う足柄だって、なあ?」
「そうだよ! わたしだって運動は得意だけど勉強は大の苦手なんだから。いくら運動音痴でも、なおちゃんはなおちゃんだよ!」
「ね、姉様……」
まるで本物の女神と対面しているかのように崇敬の面持ちを浮かべる直美。高嶺はそんな直美に慈しむように笑顔を向けた。
「微笑ましいだろ? この姉妹」
「えっ……」
なおも直美を見つめていた惟に、師龍はそっと話しかける。
「こう見てるとさ、本当仲良いんだなって思えてくるんだよ」
遠くから見守るようなその眼差しに惟は一瞬戸惑ったものの、
「……確かに、そうですね」
そう言って微笑みを浮かべていた。
その表情に師龍は満足げに口角を上げると、イチャつき合っている足柄姉妹に向けて声をかける。
「はい二人ともそこまで。足柄は相談の途中なんだから桃之井さんの話を最後まで聞き届ける。妹は妹でまだ残ってる仕事を終わらせる。オーケー?」
問われ高嶺と直美はお互いに顔を見合わせ、それぞれ高嶺は明るい笑みで、直美は軽い溜め息を吐いて、
「ごめんね師龍くん。それとありがとう! そうだね、最後までやりきらないとね!」
「高階先輩に言われるのは大変心外ですが、そうですね。今日までが期限のものもあるので、やらなければいけませんね」
師龍は頷き、
「ああ、頼むぞ。それと妹、今日くらいは俺も手伝うからな」
「えっ……。だ、大丈夫ですよ。何度も言ってるじゃありませんか、作業が遅れるって――」
「ダメだよ、なおちゃん! 師龍くんは今日くらいって言ってるんだから! 別にこれからどれだけ師龍くんを適当に扱っても良いけど、今日だけは、ね? 許して上げよう」
高嶺に諭され、見るからに嫌そうな顔をしていた直美は渋々といった様子で、
「ま、まあ、姉様がそうおっしゃるのでしたら私は姉様に従うまでです。遺憾ですが高階先輩にも手伝ってもらうことにします。……ですがその代わり、姉様の御言葉通りこれからは高階先輩をもっと適当に扱わせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします」
最後の方にはぎこちない笑みで師龍に微笑みかける。
端から見れば可愛らしい限りかもしれないが、そもそも普段から笑顔を向けられることのない師龍からしてみれば不気味以外の何物でもない。それこそ戦々恐々である。
「任せたよ、師龍くん!」
「お、おう……」
元気良くグーサインを送る高嶺に、師龍は冷や汗を額に滴しながら若干ひきつった表情で返す。
――手伝うなんて言わなきゃ良かったな……。
そんな師龍を、惟はまた物珍しそうな目で眺めていた。
・ ・ ・
「ありがとうございました」
「うん、また明日ね」
扉の前でペコッと頭を下げる惟に、高嶺は手を挙げて笑顔を向ける。
そうして惟がもう一度お辞儀をして扉を閉めるのを確認すると、「疲れた~」と溢して机に倒れ込んだ。
時刻は5時半を目前に捉えた頃。未だ空は明るいが、太陽は日暮れに向けて徐々に傾きかけている。
生徒会室に入り込む日の光も、どこか哀愁を感じさせる燃えるようなオレンジ色を纏っていた。
「お疲れ様です、姉様」
そう言って直美がポットから淹れたての湯気の立った紙コップを差し出す。
「おー。ありがとう、なおちゃん。ちゃんと紅茶にしてくれたんだね……」
両手で掴み「ほぁ~」と緩みきった声を漏らす高嶺に、直美は柔和に微笑んで、
「当たり前ではないですか。姉様がコーヒーを飲めないなんてこと、私が知らないはずがありません」
「アハハ、お恥ずかしい」
そんな会話に耳を傾けながら、師龍はおもむろにパソコンを閉じ、グッと背伸びをする。久しぶりに仕事らしい仕事をしたせいか、背中の骨がパキポキと鳴った。
「あー、疲れた。妹、俺にも一杯くれないか?」
「いえ、お断りします。御自分で注いだらどうですか?」
「ですよねー」
丁重に拒絶され、師龍は仕方なく席を立って湯呑みセットの置いてある机に向かった。
そうしてストレートティーにガムシロ二つとミルク三つを投入し、甘々になった紅茶をちびちびと口に含む。
「……それでさ、結局桃之井さんの相談はどうなったんだ? ソフトボールが上手くなりたいってとこまでは聞いてたんだけど」
ガムシロの余韻に浸りながら尋ねると、高嶺は湯呑みセットのクッキー缶からチョコクッキーを一つ口に運び、
「ああ、それなら簡単だったよ。結局ね、わたしたち生徒会執行部が惟ちゃんの専属コーチになることになったの!」
極めて呆気からんとした調子で答える。師龍は思わずミルクティーでむせてしまった。
「ゴハッゴホ……。……は? 専属コーチ? 誰が?」
「だからわたしたち生徒会執行部が」
「俺も?」
「当たり前だよ。庶務って言ったって立派な生徒会執行部メンバーなんだから」
「そりゃそうだけど……」
と納得してしまいそうになり、師龍は慌てて頭を振るう。
何だかんだ高嶺に執行部メンバーとして認められていたことが嬉しい……なんて喜んでいる場合ではない。何せ専属コーチになってソフトボールを教えるということは、つまりこれまでの楽で楽しい放課後の時間が一時的にせよ奪われてしまうという訳だから。
「いっ、いや、ちょっと待て。足柄は言い出しっぺだから当然とは言え、俺まで教えることはないだろう? それに妹だっている。三人もいるか?」
「確かに教えるのはわたしだけで足りるかもしれないけど、他にも人はいるでしょ? ノック打つ人とか、動画撮る人とか。……まあ、動画撮るのは何とかなるのかな?」
「だろ? だったら妹一人で足りるだろ」
なんて抗議する師龍の表情は、まさに必死の形相であった。
だが、そうは問屋が、いや、彼女が卸さない。
「往生際が悪いですよ、高階先輩。ここまで来たら乗りかかった船なんですから。それに、私はノックが打てません。運動神経悪いですから。どなたかと違って」
その冷めた声音からは、これが皮肉なのか自虐なのかはもはや分からない。ただ、「黙って姉様に従ってください」という言外の圧力だけは、師龍もしかと感じ取っていた。
「――そ、そういうことなら仕方ないな。ホント、仕方ないから俺もコーチング手伝うよ」
「本当!? ありがとう、師龍くん! じゃあ師龍くんにはノック係をお願いするね!」
だから、反抗するのを諦めるのもほんのちょっと、ほーんのほんのちょっとしか悔しくない訳で。
「それじゃあなおちゃんが撮影係だね。それと雑務とかもかな?」
「えっ、私もですか?」
だから、想定外だという顔をする直美を見るのが無性にスカッとする訳で。
「えっ? 逆に違うの? わたしはてっきりなおちゃんも手伝ってくれると思ってたんだけど……」
シュンとする高嶺に、直美はグッと胸を押さえる。
「……い、いえ。私も手伝います。いえ、手伝わせてください! 不肖この直美。姉様の力にならせてください!」
そして潔いまでに頭を下げた。
「本当!? ありがとう、なおちゃん! 大好き!」
「はい、私もです、姉様!」
ガバッと熱い包容を交わす姉妹に、「何だこの姉妹は」と半ば呆れる師龍だった。
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