水曜日のオレンジ猫

自宅に向かう路地に曲がって入ったら足を止められた。

いつぞやのオレンジ色の猫が道の真ん中に座って、こっちを見ている。

またも、近づいても微動だにしない。

通りを見据える姿は、なんとなく、ハチじゃないけど帰りを待っていた感がある。

誰を待っているのかな?

夕暮れ日が落ち加減の暗闇の中に、オレンジ色は優しくたたずむ。

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