~拝啓 就労前の君へ~(2020/05/21 11:29)
さてこのブログを書くのも久しぶりだが、決して新型コロナの影響でリモートワークでサボっているという訳ではない。
このブログを始めた当初の考え通り、ただの気まぐれである。私はブレない。
ちなみに私はテレワークというよりリモートワークと言いたい派だ。リモート飲み会とは言うのに、テレ飲み会とは言わないだろう? つまりそういうことだ。
だいたいこの時期になると仕事に関するエントリを書こうという気になるのは、採用に関わるものとして新入社員の動向に影響されてだろう。
我が社では例年新卒採用を行っており、今年度も数名の新入社員が入社したのだが入社10日と経たずに1名が退職した。
彼の言い分としては自分の仕事観が甘かった。想像していた仕事と違ったということだが、本当の理由は分からない。
私は嘆くことも怒ることもなく彼の退職願いを受理した。だいたい退職を迷っている人間と、決意した人間というのは顔を見れば分かる。決意した人間を引き留めたとしても満足なパフォーマンスを発揮することなどない。お互い黙って別れるのが一番良いのだ。恋愛のように。
さて、話がずれてしまったが今回私が書こうと思っていたのはこんなことではない。
私が言いたいのは、福利厚生含めた会社の労働環境について社長に期待してはいけない。ということだ。
世の中のほとんど人、特に就労経験のない者たちにとって会社の労働環境を整え、ホワイト企業として経営を行うのは最高意思決定者である社長の義務だと思っている人が多いだろう。
しかし、そんなものは君たちが勝手にそう思い込んでいるに過ぎない。君たちが定期的に部屋を掃除しても隅々までピカピカにしないように、社長も最低限、義務だからやっているにすぎないのだ。
勘違いされると困るのだが、私が言いたいのは劣悪な労働環境でも受け入れろということではない。
君たちは会社のトップをとても素晴らしい人間であるべきだ、そうでなければならないと思い込んではいないだろうかということだ。
君たちの友人、知人、知り合い含めて公明正大なパーフェクト人間がいただろうか? そんな人間が世の中にいったい何人いるというのだ。
社長だって人間だ、特に会社のトップに立とうなどと言う人間は私心や欲にまみれている場合がほとんどである。そんな人間に期待しても無駄だということだ。
もし、労働環境の改善を図りたいならば社長に期待するのではなく、社会的責任や道義を押し付ける世の中の視線に期待するしかないだろう。
過労死問題しかり上場しているような大企業ならば世間の目にさらされ、批判され、そしてようやく改善されていくのだ。
就労前の君よ、そのことをしっかりと覚えておくがいい。
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