管理職と平社員の間。(2018/02/02 14:00)
どうもこんにちは。
平成29年度入社新卒社員6名のうち、2名が退職、さらに3人目の退職もほぼ決まった我が社からお伝えしております。
1年経たずに6人中3人が辞めるというのはやはり普通ではないと思うのだが、会社側に立たざるを得ない立場の人間として言い訳させてほしい。
社内の雰囲気だとか教育制度の不備だとか会社側の問題も多々あるのだろうが、新卒者の質にもいくぶん問題があるようにも思う。
辞めていった人たちは、もともとの資質と言うか、会社員としての適性みたいなものが不足していたように思う。
というのも、我が社は社員数十名の中小企業である。名だたる大企業と肩を並べて大手就活サイトに登録して求人募集しているものの、就職活動をする学生がその名前をしっていることはまずない。
そもそもとくに希望する業界もなく、漠然とした夢や理想を持ってとりあえず就職活動に打って出た学生が知っている会社といえば、メディアで広告を打っているような一般消費者を相手にしている会社ばかりだろう。
もちろんそれだけ広告を打てるのはそれなりの資金があるわけで大企業と呼ばれる会社も多い(だからと言って健全な経営体質かといえばそれはまた別問題である)。
しかしほとんどの学生は名前、商品やサービスのイメージだけで会社そのものを知っている気になり、知名度の高い会社に集中するのである。
そして、そこからこぼれ落ちたた学生たちが半ば仕方なく就職口を探した結果、名前も聞いたことのない我が社へとやってくるのである。有り体に言ってしまえば、大手企業に能力的には不適格と評された人たちであり、優秀な人材から一段、二段落ちる人材というわけだ。
現に我が社の例年の希望者は、事務職でいえば銀行落ち、営業職でいえば大手カーディーラーやハウスメーカー落ちが多い。
きょうび銀行も安定というほど安定しておらず、部署によっては激務だし、ハウスメーカーの営業なんてそれこそブラックと言ってもいいのだが、それでも人気が高いのはやはり企業イメージなのだろう。
そしてそういうところからこぼれ落ちた人たちと話していると、やはりコミュニケーション能力に問題があったり、とりあえずどっかに就職しとこうみたいな雰囲気が見て取れるのである。
我が社が優秀な人材を確保しようとするならば、会社としての格を上げるか、大手からこぼれてきた中からでも能力のある人材を見抜いて採用出来ればいいのだが、それが出来ない我が社にも問題があると言えよう。
採用した人物が使えるかどうかはもはやほとんど運であり、言い方は悪いが、当たりくじの少ないくじを引いているようなものかもしれない。
本当はこんなことを書きたかったわけではなかったのだが、書いているうちに長くなったので今回はこれくらいにしておこうと思う。
以上、一年以内の離職率50%の現場からお伝えしました。
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