第186話

「どこが安全運転だよ……」

 危なっかしい運転しやがって。



 Six-tonesの『ナビゲーター』をBGMにシルバーメタルのセダンが真夏の海岸線を疾走していく。


 かすかに汐の香りが漂ってきた。

 青く抜けるような真夏の空に眩しい太陽が照っていた。


 美浦海岸近くまで来るとさすがに車も人も混雑していた。



 おそらく新型感染症コロナがなければ、もっと賑やかだっただろう。

 


「ケッケケェ……😆🎶✨ この辺りの別荘に知り合いがいるんだ❗❗」



「えェ……😒💦💦 知り合い❓ なんだよ。彼女か」

「まァ~な。ビックリするなよ❗❗」

「なんだ。僕が知ってる彼女なのか」


「ケッケケェ……😆🎶✨」

 アキラは意味深に笑ってみせた。










∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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