第155話 【ロリ婚】……✨😆🎶✨

 ナゼかロリータの大きな瞳が潤んでいた。


「え、えェ……😓💦💦💦」

 どうしたのだろうか……。

 なんでロリータが泣いているのか。


「あ、あの…… 僕、何か、悪いこと言ったかな」

 不思議だ。


 ロリータを傷つけたり、泣かせるようなことは言ってないはずだ。


 逆に、失恋ふられた僕の方が泣きたい気分だ。



「ううン……」  

 ロリータは、ゆっくりとかぶりを振った。

 ピンクゴールドのツインテールがフワリと揺れる。


 涙で潤んだ瞳で僕を見つめた。

「いつかなんて…… 待っていられないわ」

 かすかに声が震えている。



「え……? 待ってられないッてェ……」

 どういう事だ……。



「ロリータのこと好きなの❓ お兄ちゃん」



「え……、ああ…… もちろん好きだよ」



「ロリータだけを愛してるゥ……」

「うン……、愛してるよ」何度も頷いた。


 一瞬、セクシークイーンのアリスのことも脳裡によぎったが、ここで彼女を持ち出すと話しが厄介になる。



 ロリータ 一途いちずだと意思表示しないと。



「だったら…… 今すぐ結婚してェ……」

「え……❓ いッ、い、い、今すぐゥ~~」

 


「大人になるまでなんて、待っていられないのォ~ー✨😚✨✨」

 唇を尖らせ、甘えた口調でキスをせがんだ。



「あァ~…😳💦💦 わ、わかったよ」

 全身が熱病におかされたみたいに震えた。



 意を決し僕はロリータの唇へ寄せていく。

 母親の墓石の前で彼女と口づけなんて。



 心臓が早鐘のように胸を打ち鳴らした。 



「ン……✨💏💦💦」

 柔らかな唇が重なりあった。



 不意に、突風が吹きロリータの白く大きな女優帽が風に飛んでいった。



 見上げると、青い空に白い帽子が舞っていく。



 まるで映画のワンシーンみたいだ。





「お兄ちゃんと今すぐ【ロリコン】したいの」

「え…… 【ロリコン】……❓❓」



「優しくしてねェ…… お兄ちゃん」



「あ……、ああ……」

 僕は頷き、優しくロリータを抱きしめた。



「ン……✨💏✨💕」

 僕らは、また口づけをした。




 セミの声が耳に響いてきた。




 お母さん……



 この美少女が、僕の『お嫁さん』です。


 


 名前は、『ロリータ』……。

 変な名前だけど宜しく。



 本当の名前は、お母さんと同じ麗美レミです……。





 今日、僕たちは、【ロリ婚】しました。

 





 夏は、まだ始まったばかりだ。






 第一部……

   おしまい……✨😆🎶✨✨







∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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