第16話 南平台少女
「eスポーツになっちゃった! 〇〇少女ワールド! アハッ!」
〇〇少女ワールドは大金の賞金が出る戦略シュミレーション・オンラインゲームです。
「お友達になろうよ! アハッ!」
姉の真理亜、お友達70億人キャンペーン実施中。
「こんなお姉ちゃんでごめんなさい。ペコッ。」
良く出来た妹の楓の物語。
「ただいま! って!? 猿楽町が渋谷区渋谷の領土になっている!? どういうこと!?」
鶯谷町から帰ってきた真理亜。
「こちら私のお友達で、猿楽町子ちゃん。」
「町子です。よろしくお願いします。」
「私は真理亜。谷子ちゃんのお友達は、私のお友達よ。みんなで仲良くしましょうね。」
「はい!」
真理亜は新しいお友達ができた。
「仲良くって!? 私は脅されて連れて来られたんですけど・・・・・・。」
鶯谷町子は真理亜の裏の顔を知っているので納得できなかった。
「あなたの者は私の物。私の物は私の物よ。アハッ!」
「黙りなさい! お姉ちゃん!」
真理亜はサイコパスな自己中である。
「アハッ!」
「ウッキー!」
「私はアハ教徒よ。あなたはウッキー教ね。」
「猿なので。ウッキー!」
「あははははははー!」
和やかな雰囲気の真理亜と猿楽町子。
「谷子ちゃん、あなたは何教?」
「私は無宗教。漫画や本を読んでいる方が楽しいもん。」
「何か聞かれたらホウホケ教とでも言って話を会わせておくわ。」
鶯だけに。
「パンケーキできたわよ!」
「やったー! パンケーキ! アハッ!」
そこに楓がおやつを持って現れる。
「あれ? 人数が増えてる。お姉ちゃんはパンケーキ無しね。」
「そんな!? あんまりだ!? 酷過ぎる!? これが妹が姉にすることか!? うえええええええええー!?」
真理亜はパンケーキを食べれなかった。
「美味しい!」
「料理上手だね!」
「楓ちゃん、将来は良いお嫁さんになるよ!」
楓たちは楽しくパンケーキを食べた。
「・・・・・・。」
真理亜は廃人になっていた。
「お姉ちゃん、私の一切れあげるわ。」
「おお! さすが我が妹よ!」
楓は真理亜にパンケーキを分ける。
「私も。」
「私のも食べて。」
「私もあげる。」
渋谷子、鶯谷町子、猿楽町子も哀れな真理亜にパンケーキを分け与えた。
「ありがとう! みんな! お友達って最高だな! 私はなんて良いお友達を持ったんだ! 猛烈に私は感動している! アハッ!」
お友達は助け合うものである。
「それでは、いただきます!」
真理亜がパンケーキを食べようとした。
「あ、アリアちゃんのパンケーキがない。」
その時、楓は気づかなくていいことに気づいてしまった。
「お姉ちゃんのパンケーキ、アリアちゃんに分けてよね。お友達でしょ。」
「違います! アリアとは絶交しました! 断じて、お友達なんかではございません!」
パンケーキを分けたくない真理亜。
「みんな、一人では無理でも、三人で襲えばお姉ちゃんに勝てるかもしれないわよ。」
楓はお友達たちにアドバイスを送る。
「キラーン!」
お友達たちの瞳が怪しく光る。
「週刊誌の角で抉る!」
「猿拳! ウッキー!」
「鶯拳! ホウホケキョウー!」
襲い掛かるお友達たち。
「助けて!? 我が妹よ!?」
「なんで? お姉ちゃんの自業自得よ。」
「ギャアアアアアア!?」
真理亜の断末魔の叫び声が響く。
「人間スピーカーも黙らせたし、やはり施設の設定も決めないと先に進めないわね。」
人間スピーカーとは、真理亜のことである。
「まず商業施設。渋谷区渋谷ならスクランブルスクエアやヒカリエなど。」
「猿楽町にも蔦屋のTサイトがあるわよ。」
「施設を多く持てば持つほど収入が増えると。」
「商業施設は人を集め、商売でお金を稼ぐ、それを軍資金に回す。まあ、我々が〇〇少女ワールドの世界では行政だからね。」
商業施設は資金を集める施設に決まった。
「じゃあ、区役所はどうするの? 実在の世界では区役所が税金を巻き上げているわよね。」
「できた! 悪徳渋谷公務員が税金を私利私欲に使い渋谷区役所は悪の巣窟に成り下がった。そこで渋谷区の各地で暴動が起き、渋谷区を正しい道に戻すために少女たちが立ち上がった!」
「完璧なストーリーだ!」
「おお! さすが我が妹よ!」
「生き返ったのね!? お姉ちゃん。」
「アハッ!」
「ということで、区役所は朝廷みたいな立ち位置ね。」
区役所は悪の巣窟に決まった。
「警察署は、治安の維持。」
「消防署は、攻められて火の海になっても消火活動をしてくれるので街のダメージが少ない。」
「郵便局とかも関連性のある施設スキルで何かを得れるとしておきましょう。」
まだまだ楓たちの話は進むのだが、ここでブレイク。
「あ、南平台に東急本社って、あったんだ。燃えちゃったけど。」
魔法少女アリアが南平台を火の海にしていた。
「参った!? 降参する!? だから、これ以上、南平台を燃やさないで!? やめて!?」
白旗を振りまくる少女は南平台子(ミナミヒラ・ダイコ)である。
「まあ、いいか。真理亜ちゃんに生贄もできたし。」
渋谷区渋谷は南平台を手に入れた。この東急本社を手に入れたことによって、渋谷区の制圧が大きく動くことになるのだった。
つづく。
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