第105話
部長が入園料を払ってくれて、私たちは夢の国に入った。
家を出たのが遅かったので、ファストパスは取れなかったが、手を繋いで園内を歩いているだけでも、幸せだった。
夏休みの夢の国はとても混雑している。
私たちは、くまさんのアトラクションの前でポップコーンを買った。
蜂蜜味のポップコーンは、幸せの味がした。
私たちは、そのままくまさんのアトラクションに並んだ。
110分待ち。
私は、部長は英語が得意だと言う事を初めて知った。
部長は、アトラクションの順路にある絵本の英語を翻訳して教えてくれた。
部長は、
「絵本だから、元々、そんなに難しく
ないんだ。」
と謙遜していたが、読めない私にしてみたら、すごい事だと思う。
くまさんのアトラクションは、とても楽しかった。
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