第22話

プルル…


私の席の内線が鳴った。


「はい、システム開発課、瀬名です。」


『佐久間だ。今、第1会議室に来れるか?』


「はい、大丈夫です。

今、伺います。」


はぁ………


私は大きなため息をひとつついて、立ち上がった。


コンコン


ノックをして、


「失礼します。」


と会議室に入る。


中では、部長が書類を広げて仕事をしていた。


「体調は大丈夫か?」


部長は、視線だけ上げて言った。


「はい。昨日は送ってくださったそうで、

ありがとうございました。」


ふっ

部長は、小馬鹿にしたような笑みを浮かべた。

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