着物で初詣に行ってみた
あっという間に、年を越えてしまいました。エッセイすらまともに書いていなかった怠け者です。
皆様、明けましておめでとうございます。
何だか昨年はしたいことがなかなかできない、でも何となく慌ただしい、そんな年でしたが。お正月はどのように過ごされたでしょう。
あ、我が家は見事なまでの巣籠もり正月、冬休みでした。
外出はほとんどせずに、家でまったりしておりましたー。
とはいえ、スーパーマーケットのおばちゃん(お惣菜部門)なので、大晦日は気持ち悪くなるくらい海老天とかき揚げを揚げましたケド。
怠け者であるので、お節は作らず、なのですけれど、実家の母がマメな人なのでお餅が毎年食べられます。
年末、二十八日くらいに餅つき(しんどいのでもちろん機械ですよー)があって、大根やら甘醤油やらでつきたてのお餅をご馳走になって、鏡餅とのし餅をもらうのがいつものことです。
このお餅がお正月の主食みたいなものですねぇ。お雑煮、巾着餅、焼き餅、お汁粉、とにかく餅ばっかり食べてる気がします!
さて、そんな我が家なのですが、初詣を欠かしたことがほぼないです。
家から一時間程離れた、結構大きく有名な神社に参拝しに行きます。
これは旦那様のお祖父様から続く行事。良い思い出が多かったのでしょう、日の出前に準備し、着く頃には朝日が差し込む境内を、ずらっと並ぶ屋台を眺めながら初詣するというのが、旦那様はとても好きです。
参拝が終わったら、子供にせがまれてチョコバナナを買ったり、じゃがバターを頬張ったり、そんな初詣。
さて今年はどうしよう、と、私は考えました。
せっかくなので着物を着ていきたい!
しかし、出発は早朝の五時………。かなり迷いましたが、一時間早起きして、着物で行くことに。幸いなことに今年は元旦ではなく、二日目に行くことになったので準備時間がありました。
元旦の夜に着ていく着物と帯を確認し、下着はつけて、足袋は履いて寝ることに。
ちなみに着物は、お姑さんのものだったベージュ色で地味に見えるけれど、波模様が浮き出て見えるように織り込まれた紬。帯は伯母がくれたオレンジ色に扇の刺繍がされた華やかな名古屋帯。帯揚げと帯締めは紬に微かに織り込まれている緑色にあわせて同じ色。
準備万端にして、目覚ましをセットして、眠りにつきました。
結果、私はこのミッションを無事にやり遂げました!
いや、着てみたら帯があわなくて、急遽変更したりだとか色々ありましたけど。とりあえず、旦那様が起きてくる前に姿を整えることができました。
そう、着てみたら、帯の柄が上手く出なかったんです! 悔しい!! ちょうど次に着ようかと掛けっぱなしにしてあった螺鈿色の名古屋帯を締めました(これはこれで素敵だったです)。
寒いので、厚めで長い羽織(これもお姑さんのお下がり、白地に細かく草花が刺繍された素敵なの)を羽織って、さらに紫のショールを肩に巻いておきました。
起きてきた旦那様と子供に褒められてちょっと良い気分。ご満悦で初詣に行きましたとも。
今年はやはりというか、屋台での買い物では絶対に食べ歩きしないこと(手を消毒できる場所以外での飲食は禁止でした)と釘を刺されましたし、マスクの着用は絶対、間隔を空けて並ぶ、参拝時の鈴はなし、と、対策がされていて、各方面の方々のご苦労がうかがえました。
もちろん我が家も消毒用のアルコールや除菌ウェットシートを持参し、マスクは外さず、食べ物も車の中で食べました。
色んな人が苦労しながらも、できるだけいつもと同じことを、気を付けながらやろうとしていて。私も出来る限り協力し、健康でいられるように努力したいものだなぁと思いましたね。
嬉しかったのが、参拝した時に隣に並んでいた女の子が、黒の絵羽羽織を着ていたこと!
洋服の上にさりげなく着ていたんだけど、これがとっても似合ってたの~。
あとは、これまた恒例の甘酒(いつもこれで温まる)を買った時。売店のお姉さまに「あら、着物、素敵ねぇ。自分で着られるの?」と声をかけてもらえたこと。
何気に、家族以外から初めて着物について言及されました!
「去年から習い始めたばかりなんですけど」って照れて言ったら「いいわよねぇ、着物。私も着るけど、最近は若い人も着てくれて嬉しいわぁ」とにこにこしておっしゃられて。
場所柄、着物を日常的に着ていそうなお人でした。
初詣は日本ならではの行事。着物で参拝できてとっても良かったです!
ちなみに、参拝するにあたって防寒対策をいくつかしましたが、それのおかげかあまり寒くありませんでした。そちらなどは、またこのエッセイに書けたらいいなと思っております~。
と、いうわけで、新年早々の着物は初詣でした。
これからもどんどん着物を着て、ちゃんと書いていきたいと思いますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
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