着物はローンで買うな!
呉服屋さんに叱られました。
あちらさんいわく、「これ好き!」って思ったものはローンしてでも買いなさい、と。それが普通の感覚ですよ、と。
いやいやいやいや、まず着物を着たいって思う人って特殊だと思うんですけど。むしろ普通の感覚の人は着物なんて買いやしませんよ。
借金してでも買えって、正気の沙汰じゃない。ブランドもののバッグと同じように語ってるけど、帯とか長襦袢とか、着るには他にも色々そろえなきゃでしょ?
ねぇ、それって、本当に購入者が「良いもの買えてよかったぁ~」ってなりますか?
はい、のっけから愚痴愚痴とすいませんね! でも、これが本音。
そりゃ商売ですから、売上げは大事でしょう。でもね? 知識のない人間に使えもしない高級なものを売りつけるって、どうなんでしょうか?
着物ブーム第三波のワタクシ、さすがに学びました。着物の種類。
で は な く て。
着物の生地について! です!!
あぁ、本当に私はバカだったんだなーと、思い知ったしだいでございます。
と、いうのも。私が呉服屋さんで勧められたのは、みんな絹だったから!
これはあながち間違いではないんだけど(呉服屋って基本は絹だからね)、そうと分かっても、もっと知識を集めるんだったと悔やまれる。
でも、今からでも遅くはないの。と、いうのも、お姑さんの着物について、よ~ぅやく理解できたから!
さて、これに気づいたのは、くしくもリサイクルショップに行った時。
そもそも何でリサイクルショップに行く気になったかというと。古物商の人が「着物なんて今は値段が駄々下がりだからウン十万のが数千円、下手したらそれ以下で古着屋いき」と言うのを聞いたからなんです。
リサイクルショップにあるわあるわ、千円代の着物。
が、見ていて気づいたのです。そう、絹じゃないのもいっぱいある? と。
そらそうです。服ですもの! そういえばお姑さんの着物も、よく分からないものが多かった、と、気づいた私。
生地の違いだったんですねえ!
着物に使われている生地は、絹、木綿、ウール、麻、ポリエステル。これらがほとんどだと知りました。
と、同時に! 洗える着物が存在するのだと!!
な ん で す っ て !?
着物の困りどころの一つ、それは洗えないこと!
何回か着た経験から、汗をかいて長襦袢が汚れてしまう経験をしてました。
しかし、クリーニング代が高い。だけど絹の着物、カビなんて嫌だからクリーニング。うーん、クリーニング代がもったいない。でも着る練習をしないと着れるようにならない…………という悪循環。
だと思っていたのに!! 洗える、だと…………。
しかもリサイクルショップに千円くらいで売っていましたよ、綿麻の長襦袢(夏用でしたけど)。ざっくざっく洗えます(実験済み)。お家洗濯でオーケーでした。
さらに、お姑さんの着物、ウールとポリエステルもけっこうありそうでした。ウールは洗えるっ!!
麻、ウール、木綿、ポリエステルの生地は洗えるのです!
さらに、着物の仕立てが
そのなかでも、単衣が洗うのに最も良く且つお安いことも判明したわけです!
呉服屋さんよぅ、何で教えてくれないの? 木綿着物の存在とかさぁ? あと、長襦袢でもモスリン(ウール)のやつとかさ、トスコ麻のやつとかさ、あるんだよねぇぇぇ? ガッシュガッシュ洗えて普段着でつかえるやつがさぁっ!!
………………お高い正絹を売りたいのは分かります。あと、正絹の着物は美しいし、その価値だってあるって分かっているし、素敵だし正直ときめきます。
で も ね 。
いっぱい着て、着る練習をしたい、とか。気楽に和装したい、とか。そういう人たちだっていると思うんです。
私は、そうです。もっと気楽に着たい。
そもそも、お姑さんの着物はどうやらお姑さんのお母様、つまり私の旦那さんのお祖母ちゃんのお着物もあるようで、洗っていたあとがあるんです。
普段着だったんですよ。ウールの着物、木綿の着物が。
夏用の(おそらく)木綿の長襦袢もお姑さんの着物の中から発見しました。
昔は一般的だったはずなのに、今では探しても木綿の長襦袢は見つからない。モスリンの長襦袢だって見つけにくいくらいです。
元々あった
もっと安い着物があった、いえ、あるんです。
和装は美しい。憧れる。だからって、ローンを組んで高い着物を買う必要はないんだって、今の私は思います。
安上がりに着物を楽しむことだってできるはず。
だこらこそ、私は主張します。
着物はローンで買うな!
身の丈にあった着物を楽しむ。今回の着物ブーム、私はそうしようと思っています。
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