第4話

俺は、彼女の通う高校に入学することができた。

彼女の通うこの深田高校は偏差値が高いというわけでもなく入りやすい高校だったので大して勉強せずに入ることができるのだか一応それなりには勉強をした。

合格が決まってからは、引っ越しで忙しかった。引っ越しが終わって一段落すると入学式だった。


初めての場所で初めての登校だったので新鮮な気分であったが緊張もしていた。学校に来てクラス分けの表を見て自分のクラスを確認してから教室に向かった。

教室に入るとすでに十人ほど来ていて、すでに楽しそうに話していた。

中学とは離れた高校だったので、俺には友人どころか知り合いすらもおらず多少の不安を抱えていた。

そんな不安を抱えながら自分の席を見つけて座った。

すると、後ろの席の人物から話しかけられた。

「君、どこの中学から来たの?」

急なことに驚きながらも振り返って

「こことは、離れた北見中学って言うところから来たんだ」

「マジで!そんな遠くから来てんの!? 」

驚きながら彼は言った。

「だから、この春から独り暮らしを始めたんだ」

「独り暮らしってすごいな~」


そんな感じで、彼と5分ほど会話をした。

彼の名前は岩井 集と言うらしく近くの中学から来たそうだ。

少し経つと担任らしき人物が教室に入ってきて入学式だから並んで体育館に行くように指示があった。

「青山行こうぜー」

岩井とはすでにある程度仲良くなっていた。

「あぁ」

と返事をして教室の外に並んで体育館へと向かった。



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