オトギノセカイ

ソラ

むかし むかし の ものがたり

むかし むかし にんげんのすむせかい と にんげんがつくった ものがたりのせかい が ありました。


あるひ ものがたりのせかい に ものがたり を たべる まもの が あらわれました。


ものがたり を まもる ために にんげんたち が たちむかいました。


しかし その まもの は とても つよく ふつうの にんげん では かないません でした。


にんげん たち は どうすれば まもの に かてるのか かんがえました。


すると ひとり の おんなのひと が こえ を あげました。


「ものがたり の ちから を かりるのは どうだろう?」


その いけん に さんせい した ひとびと は せかいじゅう から さまざまな ものがたり が あつめました。


そして ものがたり に ふしぎな ちから を あたえました。


あたえられた ちから は ものがたり に より さまざま で おはなし ごとに ちがって いました。


しかし その ちから は つかえるひと と つかえないひと がいたのです。


ちから つかえない ひと は まもの と たいじし いのち を ちらして いきました。


ちから を つかうこと が できた ひとびと も じぶん の こと を まもる のに せいいっぱい でした。


なぜ つかえるひと と つかえないひと が いるのか わかりません。


にんげん が かんがえている あいだ まもの は せかい を たべすすめます。


このまま では ものがたり が なくなってしまう。


にんげんたち の たたかい は おわる こと なく つづいています。


そして これ が 「メルファン」 の はじまり の ものがたり です。

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