夢見の交響曲
ソラ
夢見るための序曲
桜が綺麗に咲く春。一人の青年は部屋の掃除をしていた。部屋が汚いというわけではない。どちらかというと綺麗な方である。
てきぱき動くその姿は慣れたものだった。床本棚と片付け、その流れで机に向かっていった。彼は机上を片付け終えると引き出しに手をかけた。その引き出しから出てきたのは一通の手紙だった。
封筒には「未来の僕へ」と書いてある。彼は少し驚いたようにしている。封を開けると一枚の紙が出てきた。
『数年後の僕へ
こんにちは。元気ですか?14歳の僕は元気です。
なんで今未来の僕に手紙を書いているかというと、やりたいことが見つかり、スタート地点に立てたからです。
やりたいこと…未来の僕ならわかってると思うけど、アイドルになってあの人たちと同じステージに立ちたい、肩を並べたいと思っています。
この手紙はやる気をいれるため。それから未来の期待を込めるために書いています。
未来の僕はあの人たちみたいに輝けていますか?煌めいていますか??
天羽流風(13歳)』
手紙を読んだ後青年は引き出しから紙とペンを取り出し、その頃のことを思い出しながら手紙を綴り始めた。
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