断捨離とタンスと私のヘッドドレス1


 止めどない衝動イドにかられ、タンスの断捨離だんしゃりを始めた。


 こういう、得たいの知れない意思に操られる日がよくある。不思議だ。


 私のタンスは姉と共同で、部屋も共同だ。持ちものも貸しあえるものはそうしている。

 おっと、服はサイズが違うので貸さないが。(伸びてかえってくる!)


 半分は私で、もう半分が姉。上と下でわけている。


 私の方がごちゃごちゃした小物が多いから、予備タンスもパンパンだ。

 今日はこっちを片付けると決めた。


 ああ、消したい黒歴史黒歴史が、煮こごりのごとくおしくらまんじゅうしている。


 キーホルダーやら本やらがぎゅうぎゅうに詰まった一番下の引き出しから、ひとつ、またひとつとごみ袋へ放り込んだ。


 捨てる際には、一つずつに「ありがとう」と言うのが断捨離の基本と本で読んだが……

 手にとるごとにしょっぱい記憶が呼び起こされるので、途中でやめた。

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