「ごちそうさまでした」

お店を出たところでお辞儀をした

「笑　そういうこところかわいいな笑」

唐突すぎて顔が赤くなってしまった

「かわいくないです…」

「そういうこと、言うところはかわくないな笑」

「はい…」

かわいく思って欲しくてやってることじゃない

人としてお礼をするのは当たり前のことじゃん

「帰るかー！」

エレベーターという密室空間

また私の手をぐいっと引っ張る先生

「手冷たくなくなってる」

「お腹空いてたんだな」

「お腹いっぱいになったか？」

頭をよしよししながら急に子供扱いしてくる

と思ったら急に抱き寄せられ

おしりを触ってきた！

下から睨みつける私

いつもの不穏な笑顔のあと

頭をホールドされて舌を絡めてくる

やめて！といったら

うるさいって笑いながらまたキスしてくる先生

エレベーターは駐車場階でとまって

入ろうと立ってたカップルが苦笑していた

めちゃくちゃ恥ずかしかった

なのに先生は全く気にもとめず

さっさと歩いて車に乗り込む

心臓に毛が生えてるのかも

ある意味羨ましい

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