第37話 喜んでいいのか

「〇〇様、このような形で宜しいでしょうか」


待合室でちょっと寝そうになっていたN先生


「えー!いやぁ 変わるなぁ笑」



「とてもお綺麗です」



「すごいなぁー」



そんなに!?

そんなに違うの!?

なんだか普段の私を否定されてる気分にしかならない…



エレベーターで高層階へ


「ジャケット脱がなくていいから」


「はい」

脱げって言われても脱ぎたくない



先生は落ち着かない様子でまた振り返り

「あーやっぱり」

「スカートもう少し長いのにすればよかったな」


とぶつぶつ独り言



高級感ありすぎなエレベーターの鏡に私なのに

私じゃない誰かがいるみたいだった

恥ずかしくなってうつむいた


先生の足元全然見てなかったけど

高そうな靴!?




エレベーターはその階についた

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