解決編


 高校生の頃、親友とひどいケンカをした。

 仲直りせずに卒業し、それっきり会うことはなかった。もう昔の話だ。


 そのケンカの光景と共に、彼の心が僕の中に流れこんでくる。


 彼も僕と同じで、相手に劣等感を抱いていた。僕らは似た者同士だったのだ。


 しかし死の間際、走馬灯そうまとうの中で種明かしされるとはなあ。

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