必要な浪費


 領主が毎晩のように豪華なパーティを開いている。

 それを知った民は怒り、屋敷を取り囲んで激しい抗議の声をあげた。


 反乱を恐れた領主はパーティを中止し、部屋に閉じこもった。


 やがて花屋と料理人、商人が街を去った。

 来客が途絶え、情報が届かなくなった。


 街はあっという間に活気を失ったという。


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