鳳凰が飛来して立派な姿で居る
@Aotetu_036
序章 朝
カーテンの外から白い光がこぼれる。頭の上まで
腕を伸ばすしてからゆっくり体を起こす。
昨日より少し慌てて起きたからか体がびっくりして少しクラっとした。
早く起きないと...ボスに怒られる。
朝は小さい頃から弱い。というか強い日が苦手であまり外に出なかったし...てか出して貰えなかったし
昔のことはどうでもいいから早く支度しなきゃ。
クローゼットには同じワインレッドのシャツと黒いスーツがずらりと並べられていた。
鳳仙会のルールに習い「スーツ」であることが必要になる。アンダーボスである僕でも許可を得て黒ベストで働いてもいいとはされてるけど、本当はスーツだから...。
黒いスーツとおなじく、黒いネクタイを付ける。
全部同じものばかりだけどそこまでオシャレに気を使う必要が無いから楽で有難い。
レジーム達からの報告書を読んでダメ出し箇所を見つけてからやっと部屋を出ると廊下を歩いていたソルジャー達やアソシエイト達が一斉に頭を下げる。
そういうの...僕嫌いって何度言えばわかるわけ。
広すぎる建物の長く赤い廊下を歩いていけば
いつの間にかボスの部屋の前に来た。
部屋に入る前に髪や動いたことでシワシワになった身だしなみを整える。
ボスは口に出さないけど絶対身だしなみは見てる。
しっかり確認して、ノックをした。
部屋の奥から「入れ。」と渋く軽い声がした。
「失礼します」といつも通りの朝が始まる
そのつもりだった。
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