❼予防策について
結論から言いますと、
①他人と2メートル以内に30分以上いない
②目鼻口を触る前に手洗いをする
しかありません。
風邪のウイルスですから、感染者を「風邪っぴき」と考え、その人から移されないためには何をすべきかを考えれば、結果的にこういう答えしか出てきません。
子供の感染者は非常に少ないため、注意を払うべきは大人の方でしょう。
日本の感染者は全体で1万6000人いますが、そのうち10代は400人、10歳以下に至ってはたった300人です。
一生懸命対策しても、ほぼすべてが空振りに終わります。
専門家は「新規感染者がゼロになった場合、もうその地域にはウイルスはいないと考えて良い。そうすれば普段通りの生活に戻っても支障はない」と言います。
目安としてはこれが良いでしょうか。
日本は死亡率の低い国ですから、あるいはコロナを無視した生活をしてもそれほど支障はないかもしれません。
ただ国際線が復活し、外国からの流入があった時は、また感染者が増えるはず(第二波・第三波)ですので、その時は慎重に対応すべきでしょう。
もっとも、努力すべきは我々ではなく、政府ですが。
マスクなどの防護具の話をしましょう。
病院でも集団感染があると言いましたが、唯一、スタッフの感染が無い場所があります。
それは「感染症病棟」です。
そこのスタッフの防御方法は大変なもので、マスクはマスクでもN95マスクを着け、さらに顔にはフェイスシールド、体には防護具、手袋、靴まで揃えて完全防備です。
N95マスクは、ウイルスに見立てた微粒子を95%以上カットするという優秀なマスクですが、網目が非常に小さいため大変息苦しく、慣れた医者でも1-2時間が装着の限界です。
海外にはN98やN100というマスクがありますが、とても実用的ではないとのことで日本では販売すらされていません。
防護具も患者対応のたびに捨てたりするそうですが、ウイルスが着いているため、脱ぐ時は非常に注意して脱ぐ必要があり、そのために事前に訓練するのだそうです。
しかもゾーニングと言って、病棟内を「危険エリア」と「安全エリア」を分けていますから、とても我々のような一般人が真似できるようなものではありません。
N95マスクは買おうと思えば一般でも買えますが、非常に高いうえ、そもそも息が出来ないので使い道が無いでしょう。
ちなみに中国の中学校で、N95マスクを着けて1000メートル走をしていた中学生が突然死しました。
死因は低酸素症、つまり酸欠です。
マスクを着けていると息苦しいと感じると思いますが、あれは「肺などの呼吸器がダメージを受けている」状態です。
着けずに済むなら、着けない方が良いでしょう。
マスクをしょっちゅう触る癖のある人が多くいますが、あれは最悪です。
もしもコロナウイルスが着いていたら、手に移ってしまいます。
その手でお金を取って店員に渡した場合、その店員が感染する可能性があります。
そもそもマスクは不衛生なもので、着けてから2-3時間もすると雑菌が繁殖し、病原菌の温床となります。
アゴにマスクをかけるのもいけません。
そのアゴについている雑菌がマスクにつくことになるからです。
これからの季節は「熱中症」にも注意が必要です。
ちなみにフェイスシールドも、日光の下ではビニールハウスのように暑くなります。
「マスクを着ければ感染しない」と政府やマスコミに思わされた結果、多くの人が安心しきって長時間密着して仕事したり、遊んだりして感染が広がってしまいました。
これは非常に残念なことでした。
同調圧力の強い日本ではマスクを着けざるを得ないところが多いと思いますが、そういったリスクを考えて着けるべきでしょう。
形だけ着ければいいと考えるなら、呼吸のしやすいファッションマスクでもいいでしょう。
ただ、身内に感染者が出て、その介護をしなければならない場合は、不織布のマスクを着けるべきです。
院内感染の惨状を見て分かる通り、完全には予防できませんが、無いよりはマシです。
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