ホシノウタ


還れない場所がある。


幾度と、

蠍の火に灼かれようとも


瑠璃の闇は深く濃く、

波間には久遠の静寂


凍てついた水底に

流れない流星雨


幾千と、

天の原に蒔かれようとも


微睡みの波打ち際に

残された哀しい虚空


還れない場所がある。


追憶は終もなく

泡沫に夢を見ていた


幾許の、

真珠のような涙を抱いて


そうして、


いつか、


あの赫い心臓の様な星が

ゆるやかに息絶えるまで。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る