空蝉


歪な言葉

瓦礫の詩編


何処に届くと

信じていたか?


虚な音は

嘆きの破片


故に孤独と

向かい合うのか?


いま魂の鈍色は

煤けた様に錆びた手触り


手にした諸刃

硝子の詭弁


既に蠱毒の

虜となるか?


目にしたものは

飽くなき無限


実に望むと

望まざりとも


いま琴線の絹糸は

呆れた様に足枷代わり


嗚呼、未だ


我が身は涯てに

遥かに遠い

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