ダンジョンの入り口へ


 ///////////////////////////////////////////////////////




 あらすじ:準備を完了させ、現地へ行った




 /////////////////////////////////////////////////////// 



 ここはダンジョンの入り口前。


「くうとくん、だいじょうぶだよっ! あたしがついてるからねっ!」


 アリーシャに腕を組まれて俺はダンジョン前に立っている。


 俺たちのパーティーである俺とアリーシャ。その後ろにアズラック、エリナ、クレスと続いている。


「今日はよろしくお願いします」


 そうザックは告げる。


「ああ、よろしく頼むよ」


 一応無難に返事をしておく。もっぱらクレスとアズラックに交渉を任せておけば大丈夫だろう。




 男性メンバーに一人にみたことがある男を発見する。

 上半身バルクの塊みたいなモヒカンの男だ。


 世紀末○○伝とかで、汚物は消毒されそうな容姿しているので、心の中でモヒカン男と呼ぶことにしよう。


 自己紹介の時に名前を言ってたような気がするが、忘れたので何かの機会で思い出すだろう。




 それはおいといて、姫奈の姿が無い。姫奈があれだけ駄々をこねていて来てるわけもないか。むしろ、こちらとしては好都合なのであえて突っ込むことはやめにする。


 向こうのパーティは、ザックをはじめとする男性メンバーが3名と女性メンバー1名。人数が前回見た時より少ない気がするのは、姫奈と一緒に王都に帰った為だろう。



 俺たち9人は一緒に不帰のダンジョンへと足を踏み入れる。




 //////////////////////////////////



「不帰のダンジョンって、どんなところなんだろうね?」


 相変わらずアリーシャに腕を組まれてている。この子はいったい何を警戒してるのだろうか?


「目の前に階段があるようだな」


 ダンジョンの入り口は洞窟のようになっていた。地下へ降りる階段が続いている。


「ええ、この先に入口があるに違いないですね」


 クレスも冷静に話してるつもりだが、心なしか体が震えていた。


「ああ、クレス、いよいよ念願の時だな」


 アズラックはいつもの通りだ。


「・・・」


 エリナは入り口を見つめ、どうも口数が少ない。何か思い詰めているようだが、一体何が彼女を奏させるのだろう。



 俺たちはそのまま地下への階段へ降りていく。



 階段自体はそこまで長くなさそうだ。階段を下り初めて20秒ぐらいすると大きな部屋の前に出た。大きな扉と祭壇のようなものが置いてあった。祭壇には2つの台座が置いてある。


 どうやら、これに神器を置くようだ。



「では、クウトさん、よろしくお願いします」


「ああ、わかった」


 ザックは祭壇の左側へ、俺は祭壇の右側に移動する。神器を取り出す置く準備をする。


 お互いほぼ同時に神器を置く。どうやらザックの神器は小手のようだ。



 祭壇の横に石碑みたいなのがあるので、言われていたように石碑にザックが置くのと同時に手を置く。神器は瞬く間に光の粒子になり、姿を消していく。


 祭壇と石碑が光を放ち、扉が開いていく。



 ――俺たちはそのまま扉の先へ歩いていく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る