ダンジョンの入り口へ
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あらすじ:準備を完了させ、現地へ行った
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ここはダンジョンの入り口前。
「くうとくん、だいじょうぶだよっ! あたしがついてるからねっ!」
アリーシャに腕を組まれて俺はダンジョン前に立っている。
俺たちのパーティーである俺とアリーシャ。その後ろにアズラック、エリナ、クレスと続いている。
「今日はよろしくお願いします」
そうザックは告げる。
「ああ、よろしく頼むよ」
一応無難に返事をしておく。もっぱらクレスとアズラックに交渉を任せておけば大丈夫だろう。
男性メンバーに一人にみたことがある男を発見する。
上半身バルクの塊みたいなモヒカンの男だ。
世紀末○○伝とかで、汚物は消毒されそうな容姿しているので、心の中でモヒカン男と呼ぶことにしよう。
自己紹介の時に名前を言ってたような気がするが、忘れたので何かの機会で思い出すだろう。
それはおいといて、姫奈の姿が無い。姫奈があれだけ駄々をこねていて来てるわけもないか。むしろ、こちらとしては好都合なのであえて突っ込むことはやめにする。
向こうのパーティは、ザックをはじめとする男性メンバーが3名と女性メンバー1名。人数が前回見た時より少ない気がするのは、姫奈と一緒に王都に帰った為だろう。
俺たち9人は一緒に不帰のダンジョンへと足を踏み入れる。
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「不帰のダンジョンって、どんなところなんだろうね?」
相変わらずアリーシャに腕を組まれてている。この子はいったい何を警戒してるのだろうか?
「目の前に階段があるようだな」
ダンジョンの入り口は洞窟のようになっていた。地下へ降りる階段が続いている。
「ええ、この先に入口があるに違いないですね」
クレスも冷静に話してるつもりだが、心なしか体が震えていた。
「ああ、クレス、いよいよ念願の時だな」
アズラックはいつもの通りだ。
「・・・」
エリナは入り口を見つめ、どうも口数が少ない。何か思い詰めているようだが、一体何が彼女を奏させるのだろう。
俺たちはそのまま地下への階段へ降りていく。
階段自体はそこまで長くなさそうだ。階段を下り初めて20秒ぐらいすると大きな部屋の前に出た。大きな扉と祭壇のようなものが置いてあった。祭壇には2つの台座が置いてある。
どうやら、これに神器を置くようだ。
「では、クウトさん、よろしくお願いします」
「ああ、わかった」
ザックは祭壇の左側へ、俺は祭壇の右側に移動する。神器を取り出す置く準備をする。
お互いほぼ同時に神器を置く。どうやらザックの神器は小手のようだ。
祭壇の横に石碑みたいなのがあるので、言われていたように石碑にザックが置くのと同時に手を置く。神器は瞬く間に光の粒子になり、姿を消していく。
祭壇と石碑が光を放ち、扉が開いていく。
――俺たちはそのまま扉の先へ歩いていく。
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