3部 準備編
不帰のダンジョンへ
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あらすじ:宿屋へでの会話
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――数日後
あの後、クレスとエリナ主体に色々と話し合いの場が持たれ、無事共に潜ることになった。
そして、神器の件だが、俺が結局出すことになった。
その決め手はアリーシャの一言だ。
「エリナ、あなたのスキルって、アズラックのギフトのような効果があるんだよっ。あなたが神器手放したら、抑制効果がなくなるかもしれないし。もし、くうとくんがアズラックみたいになったらどうするの?」
この一言が決め手だ。
そんな効果があるスキルなんて初耳だ。エリナに聞いたら、まだ俺の目の前では使ってないそうだ。どうやら誘惑効果があるには違いないのだが、今までなぜ? アズラック以外が無事かということになる。
クレスはそもそも【魔力の泉】というギフトがあり、これによる精神耐性を上げるスキルがあるらしく、とっさの時に使うだけの余剰魔力があるとの事。
アリーシャはそもそもエリナと同性であり、効果があってもそこまで問題ないらしい。ただ同性でもこのスキルによる効果はあるようで、アリーシャの種族とギフトによる先読みの力である程度防げるらしい。エリナも同性なら仕方が無いと、ある程度諦めてるらしい。
――しかし、アズラックは前者二人のような魔力も精神耐性もないらしい。更に言えば元々あんな性格故、完全耐性は無理との事。
俺の場合は、アリーシャがある程度抑制するのに一役買ってること。さらに言えばそうなる前に手を打つことが出来る先読み能力があるという事だ。
あの温泉の出来事は全く無駄ではなかったという事だ。そこまで考えて3人で混浴したのかと納得させられた理由だった。
それをアズラックに使えばと思ったのだが、友人以上の関係になりたくないアリーシャにとって無理だと言う事らしい。
――今までそんな状態で、よくアリーシャは無事だったか? こうした疑問が残った。
アリーシャに聞くと、何度か襲われたことがあったが、未遂に終わっているらしい。その際、アズラックはトラウマを植え付けられたらしい。
理由はアリーシャの種族は魔力を纏わせたら、ある部分の体毛がハリネズミみたいになるらしく魔力量でアズラックはアリーシャには敵わなかったらしい。
どこがハリネズミ? と言うのは、想像にお任せという事だ。
更に言えば、俺の神器で精神耐性を上げるスキルがあるのでこちらもスキルポイントを振っていくつもりだ。
そんなかんだで、明日【
俺たちはダンジョン前で集合なので準備を十分整えることにした。ダンジョンの入り口は【ダンジョン都市オラトリオ】から数時間歩いて行った先にある。いよいよダンジョンに入るという事だ。
前の世界でゲームにおけるダンジョンと聞くと、洞窟タイプが支流だ。
――しかしクレスの手記を見る限り、町もあるらしい。
名前の通りまず変えることが出来ないという点では町があってもある程度の準備は必要だろうというのは俺たちの認識だ。
――こうして俺たちは姫奈たちのメンバーと不帰のダンジョンへ潜ることになった。
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