第3章 レジスタンスそしてダンジョン都市オラトリオ
1部 レジスタンス編
ダンジョン脱出、そしてイーストウッド国へ
////////////////////////////////////////////////////
あらすじ:ダンジョンに入って
////////////////////////////////////////////////////
光が見えてきた。どうやら出口のようだ。
「今回は無事戻ってこれました、ああ、ここまで来るのに長かった」
クレスは外の景色を見ながらそうつぶやく。
「そうね。やっと戻って来たわね………」
気がつくとエリナもクレスと同じようにたたずんでいた。
「そうだな。アジトに着くまでは油断大敵だがな!」
アズラックは注意を促していた。
「大丈夫だよっ! くうとくんが生きている限り間違いなく成就するよ。あたしも命をかけて守るからねっ!」
え! 何その死亡フラグ! とういか、俺そんなに重要なの?
「アリーシャ、俺が重要なのはわかるが、自分の命は大事にしてくれ」
ほんとそう思う。人を好きになるというのはこんな気持ちだったんだな。アリーシャには死んで欲しくない。ずっと俺のそばに居て欲しいと思う。
アリーシャはこっち見て何故か照れている。この子、俺の思考読めるんだよな。
――というか、アリーシャは何歳だ? 見た目は凄く若そうなんだが。女性に年齢を聞くもんじゃないな。うん、今は忘れよう。
「ええ、ここまでくればレジスタンスのアジトまですぐですよ。先を急ぎましょう」
クレスが崖下の森林を指をさし、歩き始めた。
俺はいまだにアリーシャに手をつながれたままだ。
――あれからダンジョンの魔獣の強さも大したことが無く、俺とアリーシャはついて行くだけになっていた。長い暗闇の中歩き続けていたら光が見えたので皆でそこまで歩いて行ったわけだ。
クレスはダンジョンと言っていたが、どうみても洞穴みたいな洞窟だった。
この世界のダンジョンはみんなこうなのか??
………そう言えば、そろそろ肌寒いから季節的に秋なのかな? この世界に来てからあの唸るような暑さは無かった。どちらかと言えば寒いほうだった。
ある時に見つけた温泉は、そこそこの寒さもあり、とても気持ちよかったっけ。………違う意味でも、だけど、そこは詮索してはいけない。
そうだ。
アジトやらに着くまでに、ここまで来た目的を振り返ってみるか。
////////////////////////////////////
まず、俺は大学の友人たちと無人島に行ったんだったな。
そもそもの発起人は姫奈らしいが、俺を誘ったのは幼なじみでもある
無人島について張り切る3人をよそに、俺は冷めていたんだったっけかな。そこで一人の女の子を見かけて意識を失って、なんかチートをくれるとかで、ふと気が付けば、この世界に転移していた。
道端のど真ん中で放置されていたが、たまたま話しかけてきた露天商と服を交換して冒険者ギルドの情報を得る。
というか、あの露天商、アズラックだろ?
――しかし疑問なのは、どうしてアズラックは俺のような異端の服装の人に声をかけたんだ? だけど、結果的にそこから、このメンバーとの縁がつながったと思える。
そう言ったやり取りを交わすうちに冒険者ギルドに到着するんだったかな。そうしたら冒険者ギルドに
エリナ、アズラック、クレス、アリーシャの4人。
この時点で知り合いになるわけだ。
そこエリナの説明によって、この王国の闇について知ることになったわけだ。
その後、俺はこのメンバーのパーティに入る。
冒険者活動をしながら、基本的な戦い方、この世界の事、そしてこの世界の常識を知るんだよな。闇を知った以上、王宮に行っていいように働かされる事は無かったが、
しかも、狙ったかのようなタイミングでの王宮騎兵の追手。
――しかし、クレスたちからの俺を利用していたことへ突然の告白。
しかし、俺が
その後に色々話を聞いていて分かったことは、クレスがイーストウッド国の元王子ということ。 またアズラックはその国の貴族であったこと。
エリナが持ってる
また、
なぜだか知らないが、エリナとアリーシャの女性組はそれに手を貸している。この辺の理由は聞き忘れたな。また機会あれば聞いてみようと思う。
次の目的は大きく分けて3つ
・レジスタンスへの合流
・神器入手ダンジョンのカギを開ける事
・ダンジョン攻略
と言ったところか。
――そして最終目標は、クレスの目的でもあるイーストウッドを奪還だな。俺はそれに手を貸すためにレジスタンスへ歩き出す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます