sw クロの日常

@kannzakihibiki

第1話 日常風景

 私の朝は一杯の紅茶から始まる。

本当ならココアを飲みたいところだが紅茶を飲む。

祖父は言っていた

「格好の良い男を目指すなら紅茶だな。」

この言葉をカッコいい、と思っていた時期が俺にもあったと思う、多分。


味の分からない紅茶を飲み、片付けをして日課である神殿での祈りや掃除に向かう。


道中何故かセロリを育てているベジタリアンなリルドラケンを見かけた。

ウチのパーティーのリーダーである。

ドラゴンっぽい見た目とは裏腹にベジタリアンとはこれいかにと思うところだがそれは人それぞれ、俺だって神官なのに布教してないからな。

そう思っていると頭の中で「いや、布教はしろよ」と聴こえたが無視した。


最近よく会うレプラカーンの奴とも軽く挨拶をしてら礼拝堂に向かい祈りを開始する、まあいつものように適当にするだけだが。

また何か聞こえたが無視した。


「あら、クロ様ごきげんよう」

祈りも終わり神殿の入り口当たりを掃除していると後ろから声が聞こえた。

振り返るとあの神様の信者の1人であるアーシャ婦人が話しかけてきた。

「ごきげんようアーシャ婦人、今日も神のご加護があります様に」

「ええクロ様、では」

婦人は礼拝堂へと向かっていった。

祈りと、掃除と、挨拶と、、、今日の日課を全て済ませた頃には昼の時刻となり始めていた。


それから適当にふらつき夜になると近所の酒場で演奏して稼ぐ


暫くはこの生活が続きそうだな、うん

依頼さえなければだけど……



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

sw クロの日常 @kannzakihibiki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る