クラス一の美少女。実はお隣さんです。

Munil

第1章 出会い

第1話 行ってきます



「いってらっしゃい!引っ越し先のお隣さんにはちゃんと挨拶しなさいよー。」


「わかってるって!いってきますー!夏休みには帰るからー。」


そんな微笑ましい会話を母と交わしたのはこの春、地元から少し離れた私立夕月ヶ丘高校に入学することになった四宮柚木だ。なぜ地元の高校に入学しなかったというと、実は柚木の地元の高校はだいぶ荒れていて、いじめや暴力が多くある評判があまりよくないことで悪い意味で有名な学校だった。そんなとこには絶対に入れたくないと、柚木の両親が評判の良い学校を探してくれた。


「俺のためにここまでしてくれるなんて、全く、、父さんと母さんには頭が上がらないなぁ。」


引っ越し業者のトラックの車内で揺られながら柚木はそう呟いた。

柚木は不良というわけでもなく、誰にでも優しく出来る好青年だ。そんな彼の心の綺麗さには多くの人望があり、今まで多くの人に助けられてきた。そんな彼が不良校に入り、極道の道にでも入ってしまい、優しい心の持ち主がオラオラ系のヤンキーになってしまったら、誰もが悲嘆するだろう。だから、柚木のために最善を尽くしてくれた両親には頭があがるわけがないのだ。

そんな嬉しいことを思っているうちに、柚木が新しくお世話になる夕月ヶ丘市に到着した。


「おっ。ここのマンションだな。長い時間ご苦労様。これから荷物を家に運ぶから、手伝ってくれるか?」

男前でかっこいい引っ越し屋さんのおじさんが、そういった。こたえはもちろん、、


「ありがとうございます。手伝いますよ!力仕事なり、雑用なり、何でも使ってください!」


「おー。自信があるようだな!そうだな、、取り敢えずでかい家具から運んでいくぞ!」


「了解です。任せてください!」


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「疲れた、、、」


引っ越しの作業は思ったより大変でかなり体力を使った。

柚木の新しい家はマンションの三階でエレベーターはまさかの故障中だった。

だから、一階と三階を階段で重い荷物を持ちながら、登り降りを繰り返していた。

しかし、あのおじさんは余裕の表情を見せ軽々と荷物を運んでいた。


「あのおじさん、本当にすごい、、さすがプロってとこか。」


柚木は疲れていたせいかシャワーをさっと浴び、軽い夕食を食べすぐにベッドにはいってしまった。

ベッドの中で柚木はお隣さんに挨拶するのを忘れていることに気がついた。


「こんな夜遅くは迷惑だと思うし、明日でいいかな。」


そう静かに呟き、疲れているのもあり、そのまま柚木は深い眠りについた。


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ピピピッピピピッピピピッ

目覚まし時計のアラームがなり、柚木は引っ越してはじめての朝を迎えた。時刻は8時50分。ベッドから降りて柚木は軽く伸びをする。昨日の疲れはだいぶ取れて、気持ちいい朝を迎えられた。


「朝ごはんでも食べたら挨拶しにいくか。」


柚木は基本朝食をとらない派だが、昨日の夕食が少なかったので朝食にトーストと目玉焼きをつくりパッパっと食し、挨拶の準備する。準備といっても挨拶品を用意して身だしなみを整えるくらいだから、そんなに時間はかからない。


「挨拶品が蕎麦ってど定番すぎないか?」


母から渡された挨拶品が入った袋を見ながらそう呟いた。

歯を磨き、身だしなみを整え家を出る。右に数歩歩いたらお隣さんの家に着いた。

インターホンを鳴らす。

ピンポーンと高い機械音がなった後に、

「はーい、今行きまーす。」と可愛らしい若い女性の声が聞こえた。

初対面の女性と話すのに緊張したり、ちゃんと話せるかなと子どものような感情を持ったりしながら、ドアが開くのを待った。


ガチャッ


「おはようございます。昨日隣に引っ越してきた四宮柚木とm、、、」

四宮は途中で声を失った。なぜなら、


目の前に思わず見惚れてしまう、美少女が現れたからだ。








こんにちは!Munil(むにえる)と申します。この度初めて小説をかき投稿させていただきました。

この小説は自分が初めて書くものなので、文法や話の流れが不自然かもしれません。

なので指摘コメントや感想コメントを書いていただくと嬉しいです。更新頻度は不安定かもしれませんが暖かい目で見守ってもらえれば幸いです。


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