第22話 サヨナラ アメリカ




アメリカ話も最終回です。

付き合わせてごめんなさい。


ようやく、アメリカ生活にも、慣れて来たと思ったら、明日で三カ月、最後の出勤。

何だかんだで、いろいろ有ったが楽しい充実した三カ月だった。

最終日、仕事が終わり、アメリカ人の皆んなから沢山、握手を交わしてくれた。

そして、何より嬉しかったのは、メキシコ人からの手紙だった。

手紙の中を開けると文章では無くメキシコと日本の国旗同士で手を繋いでいた。

  

       🇲🇽🤝🇯🇵 


これは、今でも私の宝物になっている。


ヤバい!うるっとする話をしてしまった…。


そして、飛行機出発に合わせて朝、ホテル前に6時集合。

昨日は、オタクと口悪青年、遅くまで飲んでたみたいだ…。

しかし、オタクは、ちゃんと6時前にやって来た。

しかし、1人いない…


口悪青年君だ。


私達は、ドアを叩いたりして起こしたが、全く起きる気配がない。

おもてなし課の課長も、かなり慌てていた。


結句、飛行機の時間には、間に合わなかった。


彼が起きたのは、1時間後だ。

部屋の中から大声がした。


『今何時?…Oh my God.…』


彼は、咄嗟の時でもアメリカかぶれしていた…


飛行機は、一本遅れの飛行機の予約が取れたが、飛行場に行く道中、おもてなし課の課長の車の運転がイラだっていた。

もちろん、口悪青年は下をうつむいてるだけだった。


問題児候補は、口悪青年が赤丸急上昇して、一気に、ごぼう抜きし1位でゴールのテープを切った。


私は、オタクに、

「今しか、ツッコむ所ないよ。」

と言った。


後ろにいた、透明人間が、久しぶりに言葉を交わした。


「そうそう、今でしょ!」


透明人間、Nice !


オタクは、何も言えなかったが…


私は、飛行機に乗り遅れろうが、どうでも良い事で、怒りは全く無くスッキリ感と満足感だけが心の底から込み上げていた。


私、スカッてます!


そして、私達のアメリカ出張珍道中は、終わりを迎えた。


すみません。

今回は、イラッとする場面が無くって…


ちなみに、おもてなし課の課長は、のちにアメリカ工場の社長に就任した。


良い事をしたら、ちゃんと神様が見てくれてるよ…。


明日から通常イラっ💢てますに戻ります。

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