第22話





「隊長、最近、オバケ依頼の仕事じゃ、儲けになりません。

私、良い案を思いつきまして…。」

「どんな、仕事だ?」

「映画製作なんてしたら、大儲けすると思います。

だって、うちには沢山のオバケ派遣がいて、人間界じゃホラーブームなんですよ。

そして映画館にも今は、3Dや4Dなんかで、水が出たり風が出たりと演出する時代ですよ。

でも、こっちは10Dで勝負出来ます。

舐めたり、ビックリさせたり、金縛にしたり、呪ったり、様々な仕組みで観客の心を掴む事が出来ますよ。」

「それは、面白い!」


数日後

「映画は、出来たか?」

「最高のホラー映画が完成しました。

全て、俳優は、本物のオバケです。

明日公開です。」



    翌日。


「隊長、大変です。

映画館は、大盛況だったんですが、上演開始から気絶者続出で大変な騒ぎです。

観客、全員、泡吹いて倒れてます。」

「ちょっと、やり過ぎました…。」

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