活きのいい屍専門店

ココ

　新鮮な屍（しかばね）が欲しい？そいつぁ、ベルモント活きのいい屍専門店に限る。…屍が欲しいだなんて誰も言ってないって？まぁまぁ、遠慮するな。騙されたと思って行ってみろ、活きのいい屍を扱えるのはあの店ぐらいだ。

　え？場所がどこか…だって？ラルゲニ王国三番通り、商人たちのお膝元。三番通りF街区上って下って2丁目さ。

　F街区なんて知らない？馬鹿言うんじゃねぇ、三番通りのメインストリートじゃねぇか。…おいおい、なんだよその反応はよう。

　…そうかいそうかい、信じられないってかい。この前なんかロンド公爵なんかも…おっといけねぇ、こいつはしゃべっちゃいけないんだった。

　まぁ、とにかくよう、一回行ってみろ。この町に来てベルモント活きのいい屍専門店に行かないってのは人生損するぜ。

　うん？今度はなんだ？…ここがベルモント活きのいい屍専門店だって？…そういえばそうだった気もするな！

　「ということでお客様、こちらが当店自慢のしゃべりたがる大腿骨（だいたいこつ）です。いかがでしょうか」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい