君が行く先

冷えぴったとハウス

第1話

 春ウララ...

大きな桜の木の下

いつか見た風景、あの頃の思い出

 入学するといつも校門前で桜の木を眺めている人がいた。その女性はツヤツヤした黒い髪、瞳はぱっちりとしていて、肌は透き通っている、まるで昔話に出てくるお姫様のようだ。

俺はその女性に一声かけてみたが、その女性は何も言わずただ微笑んでいたのだ。初めは、耳が聞こえないのかと思いなれない手話をしてみたところ、「あなたって面白い人ね」と返事を返してきた。なんだ聞こえているのか、その先その女性は桜の花を見たっきりだった。

 授業が終わり放課後になった。俺は気になり、まだあの人がいるかもしれないと思い桜の木を見に行った。やはりそこにいたのだ。何をしているのかと聞いてみたけれど答えてはくれなかった。


それから数日たった土曜日のこと、俺は週明けの小テストがあることを思い出し学校に寄ってみたのだ。「流石に今日は居ないか」と口ずさむと、あの女の方から「なにしてるの?」と不思議そうに聞かれた。それはこっちのセリフだといいたくなったが漫才師みたいなコントを急に始めるわけにはいかないと少し抑えた。

「僕は忘れ物を取りに来ただけですよ!あなたの方は何をしているのですか?」と尋ねると、「私はね、いつもここにきている霊たちを弔ってあげてるのよ」と答えた。確かにこの学園は少し日当たりが悪いし誰かからの視線を感じる時がある。だといえ俺は幽霊だのエイリアンだの非科学的な現象は起こらないと思っている。

「脅かそうとしても無駄ですよ!!そんなことあるわけ、」「スゥ~ゥゥぅ」と首筋が冷えた。次の瞬間、、、、、、、、、、、、、

水素の音とぉぉぉぉぉ!!!!!!!


ぎゃやややぁぁぁぁぁぁぁ

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