第5話 夕陽がさし込む電車にひとりの男が乗っていた

それから数日後…。。


夕陽がさし込む電車にひとりの男が乗っていた…。


検察官の男だった…。


あの検証以来、一度は電車に乗ってみようと考えていたのだ。



車内は学校帰りの高校生で混んでいる。


最近の女子高生のスカートは短いものだと思う…。


だが、彼もまた女子高生の制服姿には興味がなかった…。


女子高生の集団を避け、


自然とタイトスカートを履いた女性の近くに立つ…。


一駅、二駅、…除々に車内は混んでイク…。


しだいに体の一部が女性に接するほどになった…。



ほのかに香る女性の香り…。


得も知れぬ感情が彼の体を突き抜け、右手が震え出した…。



脂汗が滲む額…。


そして、右手がタイトスカートを履いた女性の体に…。



そのとき! 手首を握られた…。

(人生終わったと思った…)

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