皆のために
「お次はグラタントーストだ。」
同量の小麦粉とバターを炒めホワイトソースを作る。
「弱火でじっくりと炒めて……。」
じっくりと炒めたバターと小麦粉に温めた牛乳を入れる。ここからは手早くダマにならないように混ぜる。
そして、全体にしっかりと牛乳も混ざって、もったりと固まり始めたら少しずつ牛乳を足してのばしていく。
「よし、このぐらいの固さでいい。」
グラタンに使うホワイトソースは少し固めで牛乳を入れるのをやめる。ソースとして使うならもっとトロトロにして大丈夫だ。
「後はナチュラルチーズ、パルメザンチーズ、白胡椒、塩で味をつける。」
ナチュラルチーズは市販しているミックスチーズでも代用可能だ。これを入れることで味にコクがでる。
「後は中央をくりぬいた食パンに流し込んで上にチーズをのせてっと。」
中心をくりぬいた食パンにホワイトソースを裏漉ししながら流し込み上にチーズをのせる。そしてその上にくりぬいた部分を角切りにしてのせる。
「後はオーブンでチーズを溶かしてだな。」
200℃のオーブンでパンをカリカリにし、チーズも溶かす。
「よし、今のうちにオムレツを作ろう。」
卵に生クリーム、牛乳、パルメザンチーズを混ぜる。そして油を馴染ませたフライパンにバターを落として、さらに馴染ませてバターの香りを出す。
「よし、今だな。」
バターが少し茶色になりかけた瞬間に卵を入れて、フライパンを動かしながら全体を混ぜる。半熟より少し柔らかいぐらいで混ぜるのをやめ、フライパンの底をトントンっと火口に打ち付ける。
こうすることで下にくっついている卵が離れてくれるのだ。後は手前から奥に卵を巻いていき、手首をトントンと叩いて卵をひっくり返していく。
簡単にやっているが、これだけは回数を重ねて練習しないとなかなかできるようにならない。最初のうちは、どう叩けば卵が返ってくるのかを確かめながらやるといい。
「よし、完璧だ。」
最後に余ったホワイトソースをオムレツの上にかける。彩で乾燥パセリをふって盛り付け終わりだ。
「トーストも仕上がったな。」
トーストも外はカリカリになってチーズもトロトロにとけている。いい具合だ。
「よし、これだけ作れば何回お代わりされても大丈夫だろ。」
まだホワイトソースも残っているし、オムレツを作るための卵もある。パンもあるし、準備は万全だ。
「さぁ、たくさん食べてもらおう。」
迷惑をかけてしまったお詫びに、お腹いっぱい食べてもらおう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます