刑事に出迎えられ

 では、「スペードという男」のあらすじを。

 マックス・ブリスと名乗る人物から命を狙われているので来てほしいと電話をうけた私立探偵サム・スペード。スペードかわマックス・ブリスのところに出かけると、出迎えたのは刑事たち。

 マックス・ブリスは死んでいて、遺体にはギリシア文字のタウ(τ)の入った五芒星が残されていた。

 マックス・ブリスはかつて弟のセオドールを刑務所送りにして自分は逃げたような一癖ある人物。

 スペードたちのもとには、次々と容疑者たちが現れ、というお話。

 依頼人を訪ねていったら刑事たちがいて、怪しまれるなんて冒頭はいかにもハードボイルドっぽい。

 秘密を隠した関係者たちの人間関係が解きほぐされていくのもハードボイルドっぽい。

 ただ、腕っぷしの強い私立探偵と暴力の物語にあらず、しっかりした謎解きミステリーです。

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