奇妙な味
今回は旧版の巻末にあるロバート・バーの「放心家組合」を取り上げます。一巻だけで、だいぶ時間をとってしまいました。
いわゆる奇妙な味ジャンルに属する作品です。ミステリー好きにはお馴染みのこの「奇妙な味」というワードは、なんとなくわかるだけに難解です。
たぶん、胸を張って定義できる人はいない、とは言わないまでも少ない気がします。
この言葉の産みの親も確か乱歩。外国には「奇妙な味」に対応するターム、用語はあるのでしょうか。概念としては、ふわっとあるのかもしれません。誰々の「○○」みたいなやつという感じで。
作品数としては圧倒的に海外もののほうが多いようですから、日本には馴染みにくい西洋圏のセンスや文学の流れから出ている一群なのかもしれません。アジア圏や北欧には奇妙な味ジャンルがあるのかも気になります。
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