学園認定S級の美少女たちは僕を落とすゲームをしているらしい

プル・メープル

第1期 恋愛格付け制度 編

学園認定S級の美少女たちは僕を落とすゲームをしているらしい

プロローグ

 5月6日水曜日。

 狭間はざま 瑛斗えいとはとある学園の校門の前に立っていた。

 彼は今日からここに転校してくることになっているのだ。特例推薦枠として。


「噂には聞いていたけど、やっぱりみんなレベルが高いなぁ」


 自分の横を通って行く生徒たちの顔を見て、瑛斗はそんな独り言を零した。

 この『春愁しゅんしゅう学園高校』は、日本で3つしか存在しないという特別な学校のうちの1つだ。

 一体何が特別なのかと言うと――――――――。


「貴方が狭間さん?」


 後ろから声をかけられ、瑛斗は振り向く。そこにはスーツ姿の女性が立っていた。教師……と言うよりかは社長の隣に居そうな雰囲気を感じる。


「あ、はい。狭間 瑛斗です」

「そう、早めに来てくれたのね。学園長がお待ちです、ついてきてください」


 瑛斗は校舎に向かって歩き出した女性を追いかけるように歩き出す。門をくぐってからのその第一歩は、しっかりと踏みしめて。

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