異世界からこちら側へ...
桜水 奏
第1話 謎の美少女との出会い
都会というのは実にうるさいものだ...
賑わう人の声 機械の音色々な音で溢れている
俺は父親の仕事の予定で田舎から東京へ来ることになってしまった。
静かだった田舎に住んでいた俺からしたら東京の音はとてもうるさく感じるのだ。
そして、今は高校から下校中
路地裏を通ると少し遠回りなのだが、
音がうるさく俺は路地裏を通ることにした……
俺はほっとしてため息をついた
「ここは、静かで良いな...」
俺は家に帰るため路地を進む
突然、前のゴミ捨て場に何か、大きなものが落ちてドスッという音が聞こえてきた。
「な...なんだ?」
俺は恐るおそる確認した
そこには、整った顔立ちをした白髪の女の人が気絶しているようだった。
服装はコスプレのような服装だった
「なんで、上から?……まさか...飛び降り?」
俺はなるべく面倒ごとには関わりたくないため、見てみぬふりをしてその場を去ろうとした。
「ん...」
先程の女性が目を覚ましたのだろう声が聞こえた
俺は後ろを振り返って女性を見た
女性は周りをキョロキョロと見渡して、俺の姿を確認すると俺の方に走ってきた
「 」よくわらない言葉
ん?今、あの人なんて話したんだ?
「 」 よくわからない言葉
見た目的にも、外国の人なのだろうか...
まず、体の心配をした俺は彼女に確認をした
「体は大丈夫ですか?」
彼女は首を傾げていた
日本語は通じないのかな?
すると、ぐぅーとお腹の鳴る音がした。
お腹の鳴ったと思われる方を見るとお腹を鳴らした本人はお腹を両手で押さえながら顔を赤くしていた
俺は何か買ってないかとカバンの中をあさった
先程、コンビニで購入したバームクーヘンが入っていた。
それを彼女に手渡すと首を傾げながら受け取った
彼女はバームクーヘンをずっと見つめていた。
食べないのかな?
わからないのかと思い、俺は頑張って 食べる というのが伝わるようにジェスチャーをした。
彼女は理解したようにこくこくと頷いていた
だが、彼女は袋ごとはむっと小さくかぶりついた
一度袋から口を離してもう一度見つめていた。
俺は彼女から、ひょいっとバームクーヘンをとって
袋を開けてからもう一度手渡した。
次はすぐに口に運んでいた
彼女が一口かじると手に持っているバームクーヘンをまじまじと見つめて目を輝かせていた...
すると、勢いよく食べ始めてすぐに食べ終わってしまった。
食べ終わるとまた、俺を見つめていた。
訳がわからず俺は適当に笑顔を向けていた
ど...どうしたんだろう?
そして、その視線は俺のカバンへ向いた
まだ、お腹すいてるのかな?
俺は彼女に手招きをしてみた
すると、彼女はテクテクとこちらへ付いてきた
俺たちは路地裏を出た
彼女を見ると、口を開けて唖然としているようだった。
歩きながら建物などをみて驚いているようだった。
近くにあった、コンビニに寄ることにした
自動ドアの前に差し掛かりドアが開くと彼女は
ビクッとなっていた。
俺は苦笑いをして、手招きで彼女を入店させた
彼女はコンビニに入ってからすぐ、物珍しそうに辺りを見渡していた。
そんなに珍しいかな?
そして、彼女は先程食べたバームクーヘンを見つけてぱぁーと目を輝かせていた
欲しいんだな...と思いバームクーヘンとおにぎりや飲み物などを買ってコンビニを出た。
そして、公園に行きベンチに腰掛けた
先程買ったバームクーヘンの袋を開けてから彼女に手渡すと間髪入れずに食べ始めた。
なんか、動物みたいで可愛いな...
すると、勢いよく食べていた彼女は勢いのあまりバームクーヘンを喉へ詰まらせてしまったらしく
けほっけほっと咳をしていた。
俺はコンビニで購入した、水が入ったペットボトルを開けて彼女に渡した。
彼女は勢いよくごくごくと水を飲んだ
ペットボトルから口を離すと小さくぷはぁーという可愛らしい声が聞こえた。
俺は自分用に買ったおにぎりを開け一口食べる
横からすごく視線を感じる...
横を見て見ると、興味深々におにぎりを見つめていた。
「た...食べますか?」と俺は彼女におにぎりを差し出した。
彼女は嬉しそうにおにぎりを受け取った。
彼女の食べる顔を見ているとこっちまで良い気分になってくる。
おにぎりを食べ終わりこちらを向いて彼女は俺に一度会釈をした。
俺も一様一度会釈を返した。
「さて、後はこの人をどうするか...だな...」
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