第2話 オトギ・ワールド・ホライズン
〈オトギ・ワールド・ホライズン〉通称〈オトホラ〉、〈ワルホラ〉
ギャルゲとRPGの二つの要素を兼ね備えたこのゲームは多彩なルートに豊富なアイテムやキャラクターが揃っており、若者を中心に大人気となったゲームだ。
このゲームの特徴は大きく三つ
一つ目、隠しルートがめちゃめちゃ多い
このゲームはバカみたいに隠しルートが多い
そしてそのルートは見つけるのがバカみたいに難しい
例えば最近こういうルートが発見された。
ある日主人公は友人と出かける。
そこで主人公は友人に相談を受ける。
相談を受けた主人公は友人にアイテムを渡すのだが、そのときに特定のアイテムを渡すことで隠しルートが解放されるというものだ。
頭おかしいんじゃないかと運営側に文句を言いそうになってしまう。だが真の紳士、略して真士は文句など決して言わないのだ(クソがっ!!)
しかし考えてみてほしい。数えきれないほどのアイテムの中からそのアイテムを選ぶ確率がどれだけあるだろうか?
しかもそのアイテムはめちゃめちゃ貴重なものなのだ。頑張って頑張ってようやく手に入れたアイテムを他人に渡そうと思った第一発見者におしみない拍手を(ぱちぱち)
こういう難しいルートが多いこともこのゲームの人気の一つだろう
そして二つ目、このゲームはカップルが多い。
このゲームは慎重にフラグ管理をするとカップルが成立することがある。しかもその選択肢は無限大。自分が好きなキャラ同士をくっつけることができるのだ!
ちなみにこれにもたくさんの隠しルートが存在する(クソがッ!!)
だがこの設定に異議を唱えた者たちがいた……
そう、非リア充たちだ
彼らはこの設定に怒り狂い、そんな簡単に恋人ができるわけねぇだルオォォ!というクレームを大量に入れたらしい。まったく、紳士の風下にも置けないな。……え、俺?非リアですがなにか?!
……コホン
ちなみにこのクレームは運営側の責任者に突っぱねられたそうだ。
その人いわく、「ゲームの中とはいえ、自分たちが作り上げた、いわば子供のようなものです。自分の子は全員幸せになってもらいたいですから」とのことだ。
なんという素晴らしい人だろう。心が洗われるようだ。この人も真の紳士、略して真士に違いない。
この設定も人気の一つだろう
そして三つ目、今の俺には一番関わりが深い
それは主人公は大器晩成型ということ
つまり…
「初期の主人公はゲーム内最弱………」
初期の主人公は弱いのだ
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たとえゲームでも非リアには譲れないものがある…!
読んでくれた人に感謝!
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