ひとりごと
一子
第1話
死神がいたとして
私を迎えに来てくれるのは
一体いつのことだろう
死は、求める者には与えられず
拒む者には強制的に課せられる
美しいのか醜いのかわからない
残酷なもの、掴めない未知のもの
それがきっと死なんだろう
死んだものは一体どこへ行くのか
どうなるのか
どこかへ行くのか
消えてしまうのか
残った身体は、抜け殻か
その人か
ただの物か
涙を流したところで届くのか
残された者は何も知ることは無い
ただ自分の番を待つだけだ
私はいつか、まだかと待ち遠しい
半分自暴自棄になっているかもしれない
もうどうにでもなってしまえ
消えてなくなれるなら本望だ
みんな忘れてしまっていい
どうせ私なんてその程度の存在なのだから
ただ安らぎを
苦しみのない場所へ
それがたとえ無だとしてもいいから
この世界からいなくなりたい
旅立ちたい
ただ、もしも一瞬誰かの涙が見られたら
私は幸せだったと思えるだろう
ひとりごと 一子 @aaaaaaaaaaaaaaaaaa
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