第7話 最初の試練
実技テストから教室に帰ってくると
教室内はかなりざわついていた
俺は席に座ってから近くの生徒に情報提供してもらう
どうやら来週くらいに北雪高校との合同テストがあるらしい
北雪高校一年対海堂付属専門学校一年
北雪高校は赤、うちの学校は青と色分けし
銃やナイフでペンキがついてしまったら脱落、というルールらしい
なんだか面白そうだし、お互いの力を試すにはいい機会だ
それに北雪高校に受からなかった憂さ晴らしも出来る
ずっと皆が話していると、ようやく担任が出席簿を叩いて黙らせる
「その為に明日は体操服を持ってこい。明日身体能力テストを行う」
「先生、お言葉ですが私達は実力テストは受けています」
「今回の合同テストには、貴様らを分類分けして戦わせる必要がある。むやみに突撃したところで力負けするだけだ」
先生はそう言って黒板に丸を四つ書く
四角形型にしてその丸に
体術。砲術。戦術。支援と書く
「体術は戦術に強く、戦術は支援に強く、砲術は体術に強く、支援は砲術に強い。こういう風に四巴の様になっている」
先生は一旦そこで止めて皆が理解出来てるか
目を見て確かめる
大丈夫だと判断したのか先生はそのまま続ける
「お前達の実力に合わせてタイプを見極め、体術は突撃兵として、砲術は狙撃兵として、戦術は偵察部隊もしくは司令官として、支援は守護兵として働いてもらう」
大分本格的に進めていく先生を見て
先生は勝ちたいんだな、と心底思った
「・・・・とまぁこんな感じだ。後は頑張れ〜」
せっかく感心したのにそこで丸投げして先生は教室を出る
・・・・あの人が担任で本当に良かったのだろうか
しかし楽しみでもある
男子校相手に俺はどれほど戦えるか
その後の授業は一応学生ということで普通の勉学授業だった
寮に戻ると、すでに京塚さんが私服姿でいた
京塚さんは俺を見るなり手を掴んで引っ張る
「ね、ねぇ、どうしたの急に」
「ねぇねぇ椿くん。今日この後暇でしょ?デートしよ?」
「・・・・デデデデデデート!!!?」
あからさまに動揺してしまった俺に
京塚さんはニヤニヤしながら俺を引っ張って強引に私服を俺に押し付ける
「ほら、君の私服ってちょっとダサいし、洋服でも買おっか」
「・・・・わ。分かった。行こう」
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