復讐鬼は進み続ける己が信じる自由のために

 数多の拷問を受けても、洗脳と呼ぶには生やさしい精神汚染をされても、自分の失態で大切な人を失っても自己を失わず、今ある彼の手にあるものを救うために自由という目的のために彼は足掻き続ける。

 久しぶりに胸を熱くさせるようなどちゃくそ面白いSF作品を見た。
主人公は常識的ですがイカれてます。精神力がえげつない。

 描写が難しいロボットものとしても優れていて鮮明にシーンを思い起こさせます。
ただ現時点(第一章?)で本格的なロボットでの戦闘シーンが気持ち少なめなので、もしこれからも執筆されるようならものすごく期待が高まります。

 先天的なのか後天的なのかは分かりませんが主人公はある種の精神力チート待ちですね。
 彼の選択やその結末は良くも悪くも飽きさせません。どんなに(作中内の)原作チートを持っていたとしても間違える姿は人間臭くて好感を覚えます。
 作者様の主人公の内面の濃い描写(かといってしつこ過ぎず)が素晴らしく刺さる作品でした。

 現時点でまだ一章しか終わっていませんがそれでも起承転結が上手くなされていてスッキリした読了感でした。感激です。

 個人の意見だけではありますが作者様には是非此方の作品も更新していただきたいですね。まぁ気長に待ってます!