窓辺と少年

なるこ葉

第1話

窓辺と少年


朝、起きると一番最初に見えるのは窓。

眩しいお日様がぼくたちにおきておきてといってくる。まだ寝てたいのに、、

ねてたいけど、ぼくはママに任されているおしごとがあるの。毎朝、窓辺にあるおはなにおみずをあげる。おはなは気持ち良さそうにみずをのんでいる。お花の横にはみんなのお写真、ママが好きなおにんぎょうさん、パパの時計。

ぼくはここがだいすき。なんだかあったかくてにぎやかなんだ。

ぼくはここになにを置くかいつも考えてるの。大切なものを、ママやパパみたいにおきたいの。

美味しいクッキー、きれいな石、ずっと履いてたくつ、、んーどれも好きだけどこれじゃない。

かんがえながら歩いてたら、ぼくはおうちのはしらにぶつかっちゃったの。

いたくておどろいてたくさん泣いた。

ママはすぐにきて、ぼくを抱き抱えた。

でも、ママはぼくの顔を見たとたん、くすくすわらいだしたんだ。

ひどい!ぼくはかなしいのに!

ママは床をみて、なにかをひろってぼくにみせた。

またたからものがふえちゃった。

それは白くてちっちゃくて、毎日見てたもの。

ママは僕の歯をきれいな箱に入れると、窓辺にかざった。とても幸せそうな顔をして。

なんだかからだがくすぐったくなった。

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窓辺と少年 なるこ葉 @mandr

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