2020/06/10

「誰じゃ!ワシの大切な盆栽を落とした奴は!」

 少しばかり距離のあるコチラからでも認識できるくらい怒気の込められた声が聞こえた。

「ど、どうする・・?」

 青ざめた顔をしている一人が、声を震わせながら周りに問いかける。

「どうするって、謝りにいくしかないだろ」

「で、でもよぉ、今なら逃げてもバレないかもしれないぞ」

 他の一人が半泣きになりながら逃げる提案をしてきた。

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