第163話 よるのうた


夜を歩く

痛みを覚えながら

降り注ぐ光は

目の前を照らし

淡いその灯りに

導かれ進む


夜を歩く

流れる血はそのままに

広がる静けさは

傷口を癒し

訪れる明日を

祈りながら進む


夜を歩く

傷跡を抱えながら

白む空の向こう

かすかな朝の兆し

流れ行くときを

抱きしめながら進む

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