第156話 嘘つき


キミが僕のことを嘘つきと言うので

きっと僕は嘘つきなんだろう


外はほんの少し冷たい風

遠くで知らない鳥が鳴いている

ガタガタ鳴る窓の横で

泣いているキミに僕は何もできない


嘘つきの僕は知らないうちに

キミを傷つけてしまっているようだ


本当のことを教えてとキミは言うけれど

何が真実で何が偽りなのかなんて

生まれてこのかた僕はずっと

分かっていたことなんてないんだ


だからキミの言う真実が何か分からないし

僕はいつまでも嘘つきのままなのだろう


外はほんの少し冷たい風

遠くで知らない鳥が鳴いている

ガタガタ鳴る窓の横で

泣いているキミに僕は何もできない

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