第54話 曇天


やっと晴れたと思った空は

あっという間に雲に覆われ

どうせなら洗い流してくれと

待てども待てども雨は降らず

ただ息を吸って吐くだけの

生きることすら気だるくて

望む青空に出会えぬ心は

いつまで経っても重いまま

胸に抱えたこの曇り空

晴れ間に虹がさす日は来るか 

また見ぬそのときを思い

今日もまたここに立ち尽くす





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