第33話 ただ立っている



鋭い棘に傷つけられる体

毎日毎日すり減っていく心

バカみたいな世界なのに

それでもここに立ってたいの

報われる日が来るなんて

そんな暢気なこと思わないけど

たった一瞬心から笑えれば

それがここにいる意味になるから


そんなこと思ってる私が

たぶん一番のバカなんだけど

無意味に信じることを止めたら

私が私でなくなってしまう

だから今日もここに立っているんだ

暑くて痛くて腹立たしいこの世界に

汗をふき傷を覆い心を静めながら

ただひたすら自分の足で




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