牝馬2頭の激闘

篁戀

乙女(牝馬)の激闘

今回は2頭の牝馬ひんばが人気を集めた、2008年の天皇賞(秋)を書いていこうと思う。


この年の天皇賞(秋)では前年に、牝馬で64年ぶりに日本ダービーを勝ったウオッカと、前年桜花賞と秋華賞の牝馬2冠を達成したダイワスカーレットに人気が集まり、その後にその年のダービー馬であるディープスカイが3番人気と3強の人気となった。


レースではダイワスカーレットが好スタートで先頭に立つとそのまま逃げ、ウオッカとディープスカイが馬群の中団に待機した。


4コーナーをすぎるまでは余裕の有ったダイワスカーレットだったが、直線途中で少し苦しくなったのか、手応えが悪くなった。


ダイワスカーレットの手応えが悪くなったのと同時にウオッカとディープスカイが迫ってくる。

そして遂に残り200mを切った辺りでウオッカが先頭に立った。


ところが、なんと一度は交わしたダイワスカーレットがゴール手前で物凄い勝負根性を見せ、先頭に立ったウオッカを差し返そうとする。

3頭が殆ど同時にゴール板を通過した。


目で見てわかったのはディープスカイの体制が若干不利だったのでディープスカイの3着が確定する。

問題はウオッカとダイワスカーレットだった。

スロー映像で見てもほぼどうじの入線で、テレビの映像では角度の違いでどちらが勝ったとも言えるものだった。


長い審議の後、一着の掲示板に表示されたのはウオッカの馬番だった。



因みにこの時の着差は2センチだったとか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

牝馬2頭の激闘 篁戀 @mtnkisk

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ