第12話
怪獣が火を吹いてきた。夢見は妖精さんを握って逃げた。
でも、夢見のお尻に当たった。
「あぁっつい!!」
酷い。お尻が焦げちゃったよ。
これじゃお嫁にいけない。
「勇者ユメミ! ドラゴンは火属性です! 水か氷属性の魔法を!」
「そんなの知らないよ、に、逃げようよ~、こんなの勝てっこないよ!」
「勇者ユメミ、逃げてはいけません! ここで逃げてしまえば……貴女は——」
わっ、地震!?
すごく揺れてる。この山全体が揺れてるみたいに。こわいけれど、振り返ってみた。
怪獣が、大きな火の玉を作り上げていく。
あんなの当たったら、死んじゃう。
「し、死にたくないぃっ!!」
「勇者ユメミ!?」
夢見は走った。
夢の中だけど、負けちゃいけない気がした。
水、何かないの、
夢見の知ってる水の魔法、そうだ、ムリキュアアクアの技なら!
怪獣が火を吹く。夢見に当たる。あつい、あつい、あつい、あつい、でも、
逃げない!!
両手を前に、そして、お尻をツンって突き出したポーズで、
「スプラッシュ~ビィーーム!!」
やった、出た!!
夢見の両手から水のビームが飛び出した。ビームは怪獣に当たった。
た、倒したの?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます